もうすぐゴールデンウィーク到来。前々から予定を組んで海外へ旅立つ人、帰省される人、そしてまだ予定も決まっていない筆者みたいな寂しい?!…人。

海外旅行の魅力は非日常の空気感である、と私は思う。せっかくの長期休み、なんとか楽しもうと足掻いていた筆者は、3,000円もかからず、「フランス」に行ける方法がある。

その「フランス」は丸の内で体験できる!そこではこの時期恒例の音楽祭が開催されている。「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」とは仏西部の町ナントで生まれた「カジュアルクラッシック音楽祭」のこと。創設者の思いは、クラシックを形式張らずに気軽に感じてほしい、というギャップのあるもののようだ。

■あの「のだめ」のモデル楽団も来る!?かつてない規模のフランス音楽
今年はフランス音楽がテーマということもあり、「パリ、至福の時」というテーマ。
5月3日(金)~5日(日)までの3日間、丸の内は19世紀後半から現代のクラッシックの世界観に包まれる。

詳しくない方も名前だけは聞いたことがあるかもしれないが、ビゼーやドビュッシー、ラヴェル、そして「ジムノベティ」のサティ…そしてフランスの流れを汲んだスペイン音楽も演奏される。皆さんの馴染みのある曲と言えば「カルメン」や「3時のおやつの文明堂~♪」の元ネタも演奏される。
少し前に一大ブームを巻き起こしたクラッシックのコミック、『のだめカンタービレ』で千秋が指揮したルー・マルレ・オーケストラのモデルと言われている、ラムルー管弦楽団も今年の音楽祭には参戦することが決まっている。

■何と3,000円以内で!?価格の安さ
そんなハデな音楽祭、どうせお高いんでしょ??と思った。もちろん有料公演も多いが、その価格も1,500円~3,500円、更には全公演の約3割が無料コンサートという価格でも超、カジュアル感を演出してくれている。

この設定、日本で実施をするとかなりハードなもの。前に筆者が行ったクラッシクコンサート、チケットは諭吉さんが飛んで行った記憶がある。他のクラッシックコンサート、特に日本で開かれる有名オーケストラのチケット価格は、10,000円~20,000円くらいのものが多いのも事実である。

■まさに街が変わる!?圧倒的公演数と公演時間
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャパンその公演数と公演時間にも定評が。5月3日(金)から5日(日)までの3日間、朝の9時45分~夜11時頃まで、約300公演が東京を代表するオフィス街・丸の内で繰り広げられている。
普段のオフィス街の雰囲気とは打って変わって、各国の料理やお酒も楽しめる、期間限定の出店もあるので、通りがかりに楽しめたりするのも型破りで教官できる。


■パリの「至福の夕べ」再現!?公演の選び方
全体で300もある公演、「何から聞けばいいかわからなーい!」と筆者も、思う。事務局に電話して回答をまとめてみた。
まず柱になる公演を決める、そして、その前後で時間の合う公演ピックアップする、とのこと。中でも筆者の心を躍らせる公演は、19世紀パリの夜がコンセプトになっている、「至福の夕べ」コース。
パリのエッフェル塔の後ろ側に隠れていく夕日を見ながら…静寂とロマンチックな夜景に包まれる…こんなコンセプトの公演を堪能できるお得なセット券もあるのとのこと。

筆者は常日頃から知人に、旅行とは非日常の空気感だ、と言っている。
都会の喧噪から、そして現実から逃避をするのもいいし、その空気感に触れるだけで気分が変わり、デトックス効果もあると思っている。
ちょっと目を瞑って思い出してほしいが、映画を見たあとの空気感、東京から帰省した時の地元のゆっくりとした時間の流れ方、そして間接照明とBGMがステキな飲食店など…。すべて居心地のいい非日常、空気感だと思う。

常日頃からの「旅行=空気感論」は筆者の旅行に行けないイイワケだったりもするが、今年のゴールデンウィークは3,500円以内で「パリの至福な夕べ感」で非日常を過ごすことを決め、チケットを2枚即買いしてみたので読者の皆さんともお会いできるかもしれない。
同伴者には「旅行、パリにつれてってやるよ!」と豪語していたが、尻に敷かれてご機嫌取りであることは見られたくないし、内緒である。
「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日2013)」