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パ・リーグは、なぜ強いのか。スカウトたちが語る真実

また、日本ハムのあるスカウトは次のように語る。
「うちは、逃げないというのが一つの伝統で、それがスカウトの生き様なところがありますね。昔からいい選手がいたら、果敢に行くと」
近年隆盛を極めるパの2球団の姿勢には、特に見習うべきところが大きい。

さらに考えさせられるのが、組織の人材投入においては「補強」と「補充」が必要であり、この2つは違う、という点だ。
「補強」とは、組織の将来を見据えて新人を一から育て上げて行く方法。時間、コスト、労力も莫大にかかり、結果として育たないといったリスクもあるが、成功すれば長くチームを支える“顔”が生まれ、その成長スパイラルが持続的に成功すれば、チームは常勝軍団にもなる。
「補充」とは、今まさに組織に足りない役割を埋める方法。これは早急に改善しなければならないから、トレードで他球団から選手を引っ張ったり、外国人選手を獲得する必要がある。即効性はあるものの、その場しのぎになる可能性があり、弱点の根本的解決とはならない。

組織を充実させるには、「補強」と「補充」の両輪が必要不可欠であり、その見極めをするのがスカウトの眼力になる。
これに成功したのがV9時代の巨人だ。
「ON」の後ろを打つ5番打者を弱点としていた巨人は、当初はトレードで(つまり「補充」で)他球団から5番打者を引っ張り、その間に新人選手を育て上げ(=「補強」)、自前の5番打者を確立させた。
そして、「補充」と「補強」のバランスを間違い、失敗した最たる例もやはり巨人になる。

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