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タモリはどう語られてきたか3─呼び出された「いいとも」プロデューサー編

面白いのは、風景となったタモリがその後、東京の坂道や町並みなど文字通りの風景の観察者として人々の共感を得ていったことです。ある出版社役員とともに「日本坂道学会」を結成し、2004年には雑誌連載をまとめた『タモリのTOKYO坂道美学入門』を出版、テレビでも「タモリ倶楽部」にNHKの「ブラタモリ」と、この手のテーマをとりあげることが大幅に増えました。ナンシー関がこうした流れを見届けることなく、2002年、先の「噂の真相」のコラムを発表した数カ月後に亡くなったのは惜しまれるところですが。

■タモリは「おじいちゃん」になりたい?
いや、ナンシーは現在のタモリの位置づけをかなりの精度で予見していたような気もします。というのも、亡くなる4年前に彼女は、《タモリは自分の番組の中で「おじいちゃん」になりたがっている。この「おじいちゃん」願望は、ここ最近でめっきり強くアピールされるようになったものでもある》と書いているからです(「週刊朝日」1998年1月30日号)。

《「父」や「兄」と比べると「祖父」というのは無責任感を漂わせる続き柄である。「祖母」の持つ郷愁みたいなものも薄いし。そのあたりをふまえると、タモリは最近の「おじいちゃん」的司会者という境遇を、やぶさかではないとしているはずである》

ナンシーはまた、タモリがかつて《得体の知れない通りすがりの、もしくは近所に住んでるけど素性のわからない「他人」的司会者を標榜したがっていた》

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