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ここは昭和88年なのだ。新宿花園神社見世物小屋のアブナイ悦楽

今年の酉の市で興行を行っている団体は、例年やってくる大寅興行社(日本で最後の見世物小屋といわれている一座)ではなく、ゴキブリコンビナート(アングラすぎる小劇団)。許可の問題などで急遽変更になったようだ。鳥や蛇を食べたりといった芸は今年に限ってはない(一部、人によってはキツいものもある)。
14日の演目は、へび女、特別ゲスト串を刺した中国人、逃げ遅れた病気老人、メコン川流域の首狩族、ジャングルウーマンアマゾネスピョン子。日によって変わる(15日には、「巨大な寄生虫を体に飼う男」が追加されていた)。
おどろおどろしい雰囲気ではなく、終始ハイテンション。小屋を出て冷静に考えると「あれ相当ヤバイことやってんじゃないの?」と気づく。境内をうろうろしていると、ちらほらと見世物小屋の話が聞こえてくる。「ギャルっぽくてかわいいアマゾネスピョン子ちゃんってのがいてさー」「なにそれ?」わかる(アマゾネスピョン子ちゃんは超かわいい)。誰かに話したくなってしまうんだよなー。

見世物小屋は虚構空間だ。川口弘探険隊のようなもので、メコン川流域の首狩族が本当にいるとは思っていなくても、見世物小屋の中にいるときはとりあえず信じてみる。インターネットで調べれば病気マン(逃げ遅れた病気老人)の実際の年齢を知ることもできてしまうのだが、それを指摘するのは野暮。すすんで騙されて芸を楽しむ。ここだけは昭和88年なのだ!

今年見世物小屋を見られる最後のチャンス、花園神社三の酉は11月26日(火)と27日(水)。興行は夕方六時くらいから始まる。大人800円、小人500円、幼児300円。お代は見てのお帰りに。
(青柳美帆子)

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