暖房をつけると光熱費が高くなるし、肌が乾燥するし……。昨年、コネタで節電対策に紹介したビーズ株式会社人型寝袋
寝袋の機能をそのままに、人型にデザインした寝袋なのだが、更に進化を遂げた。

なんと、着たままトイレができるのだ!「寝袋は一枚で繋がっているし、せっかく体が温まったのに、トイレ行くのにわざわざ脱ぐの嫌だなぁ。それなら、トイレ我慢しよう! (妄想)」 という寒さが大嫌いなあなたにはもってこい。

ありそうでなかった「着たままトイレシステム」は、腰部のジッパーを開けることで、寝袋を脱がずに用を足すことが可能だ。同社調べでは日本と海外含め、市場に同様の機能を持った寝袋は存在せず史上初(実用新案登録済み)だそう。

暖房費節約のために自宅用に使う人も多いというが、キャンプや車中、天体観測などのアウトドア、災害時にも貢献できる製品として注目を集め、2007年の発売以降、累計4万個を発売。
同社広報担当の緒方さんによると「着たままトイレができる新バージョーンが発売され、販売予想の150%の売れ行き(2013/11/28現在)」だという。

この案が生まれたきっかけは「開発課に休日はインターネット漬けというインドア派な社員がおり、彼の力強いプッシュがあり実現に至った」のだという。顧客の声を形にするアイデア王じゃ~ありませんか!

さらに、従来の商品に比べて動きやすくするためにシルエットを大幅に変更。「リラックスするためのゆとりと、動きまわるためのフィット感を両立するためのバランスに苦労しました」(緒方さん)。また、足先端のパーツが完全に切り離せるようなったため、そのまま靴を履いて外に行くこともでき、生地を引きずることがなくなった。

ダウンシリーズは中綿にダウンを使用し保温性、軽量性が向上し寝袋内の温度が人間の体温に近い温度にキープできる。
また、ムービングフィットシステムという、調整コードにより個人の体型にあわせて寝袋を着こなすことができるという。

「人型寝袋を活用して楽しくエコに貢献できればいいですね。コンセプトに『大人にもっと気軽にソト遊びして欲しい』という思いがあるので、この冬は天体観測など十分な寒さ対策をしてアウトドアを楽しんでほしい」(緒方さん)。

ちなみに、「ストップ温暖化!地球にやさしいエコヒーロー」と命名された「着たまま寝袋フリース」も同トイレシステムが付き、発売開始3日で初回入荷分が完売という人気ぶり。「人型寝袋」の中に、「着たまま寝袋フリース」を着れば……。どんな寒さも向かうところ敵なし!
(山下敦子)