小川 はい、送ってもらいましたよ〜。
永富 あれいいシーンですよね。自分で言うのもなんですけど。「怖いけど、友達がいて、プリキュアがいてくれる」っていうシーン。マァムは過保護にしたくてしているわけじゃない。愛情の発露の結果、客観的に見ると多少過保護になっていたり、他人に迷惑をかける可能性があることをやってしまっている。映画館に観に来てくれるお母さんたちに反発されたら映画として失敗だから、心配になる気持ちはありますね。試写会に来てくれたお母さんたちは喜んでくれてたんだけど……。
小川 Yahoo映画のレビューで「2人の娘を持つ親ですが、子供の夢を追いかける姿勢を考えないといけないなと感じました」とありました。すごく聞きたかった言葉なので、嬉しかったです。
──マアムの苦悩が本物だからですよね。
小川 成田さんも、お子さんが大きくなって、夢を描き始めたときの自分のポジションを見つめなおしながら書いたのかな、と自分は勝手に妄想してます。……違ったら怒られるね(笑)
──1番最後のラブリーの台詞で「母の愛」って言葉がある。あれが説得力があるのがすごい。「あれはお母さんの愛じゃなくて、エゴだよ!」と思わせたらダメ。「確かに!」と思わせる演出でした。
小川 あれは成田さんの言葉の紡ぎ方がよかったんです。「お母さんの愛情があって、永遠の友情がある」。成田さんは「ハピネスチャージ」のシリーズ構成もやっているので、「めぐみに一年通して何を言わせたいか」をちょっと先取りして、この映画にもフィードバックさせてるんじゃないかな。