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没後20年「悪役」大統領ニクソンの功罪を検証する

       
映画化(アラン・J・パクラ監督)もされた。映画では彼らをロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンが演じ、アカデミー賞4部門を受賞するなど高い評価を受けた。

ニクソンやウォーターゲート事件をとりあげた映画はこのほかにもジャンルを問わず数多い。それは、ニクソンこそ第二次大戦後のアメリカにおける最大級のヒール役であることの、何よりの証しともいえそうだ。

映画監督のオリバー・ストーンは2012年に、歴史学者のピーター・カズニックと組んで「オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史」というテレビのドキュメンタリーシリーズをつくった。番組に収まりきらなかった内容を含む書籍版では、ニクソンがいかに世界各地の紛争や独裁政権に肩入れし多くの犠牲者を出したかが、徹底して断罪されている。

そのストーンが撮った伝記映画「ニクソン」(1995年)では、意外にも、ニクソンへの同情が垣間見える。たしかに、アンソニー・ホプキンス演じるニクソンは、人を食べたりこそしないものの、猜疑心や嫉妬心に狂い、鬼気迫るものがある。しかし、貧しい生い立ちを描いたくだりや、リンカーン記念館に反戦デモに集まった若者たちにニクソンが語りかける場面など、印象深いシーンも多い。

映画「フロスト×ニクソン」(ロン・ハワード監督、2008年)では、イギリスの実在のテレビ司会者、デービッド・フロスト(2013年8月に死去)が、人気の凋落から自身の再起をかけて、すでに大統領を辞任していたニクソンにインタビューを挑むさまが描かれる。同作はもともと舞台で上演され、そこでそれぞれフロストとニクソンを演じたマイケル・シーンとフランク・ランジェラを映画化に際しても主演に据えた。肝心のウォーターゲート疑惑について頑なに語るのを拒むニクソンに、いかに口を開かせるか、その展開はじつにスリリングだ。

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2014年4月22日のレビュー記事

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