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替え玉? 自殺? アメリカの謀略? 戦後最大級の未解決事件・下山事件2

じつは下山事件でも替え玉説が取り沙汰された。手塚治虫はおそらくそれを踏まえて、先のような話を描いたものと思われる。替え玉説の前提となるのは、行方不明となっていた下山定則を、遺体発見現場近くの旅館やその周辺で目撃したという複数の証言だった。

■失踪後も何度か目撃された下山総裁
下山が行方不明となったのは1949年7月5日のこと。その朝、東京都大田区の自邸を、運転手つきの乗用車で出発した下山は、午前9時37分ごろ、三越日本橋本店に車を着けさせ、そのまま店内へ入って行った。下山は普段より車を何時間も待たせる癖があったので、この日も運転手は夕方まで待っていたが、午後5時になってカーラジオからのニュースで初めて総裁が行方不明になったことを知り、警察に通報する。

遺体発見後の捜査のなかで、三越に入って行ったあとの下山を目撃したとの証言があいついだ。それらを総合すると、下山は午前11時半すぎに三越周辺を離れ、地下鉄で浅草に移動、さらに午後には、東武伊勢崎線に乗り五反野駅(足立区)にて下車、末広旅館で3時間半ほど休憩した。五反野は、下山の遺体が発見された、東武伊勢崎線と常磐線の交差地点のすぐ北側に位置する。午後6時から7時にかけて、その現場付近を下山がうろついていたという目撃情報を警察はいくつか得ている。

下山の死をめぐる議論は、前回紹介したように自殺説と他殺説で大きく二分される。これら目撃例は、下山の自殺説の有力な根拠とされた。とりわけ、下山を接客したという末広旅館の女将の談話は、7月8日付の毎日新聞でスクープされ、自殺説を後押しすることになる。

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