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替え玉? 自殺? アメリカの謀略? 戦後最大級の未解決事件・下山事件2

その後、捜査によって浮かび上がったいくつかの証拠をもとに、ますます自殺説に傾いた毎日新聞は、8月3日付の第一面に「特捜本部・自殺と断定、きょう合同捜査会議」との見出しを掲げた。事実、捜査会議も「下山自殺」を発表する方向であった。が、当時の警視総監により「目下の捜査段階では自・他殺いずれとも決定はできない」と断定は見送られることになる。

■下山の替え玉は存在したのか?
さて、替え玉説を最初に唱えたのはおそらく、下山のもとで国鉄副総裁を務めた加賀山之雄(のちの第2代国鉄総裁)だろう。加賀山は事件から10年後の1959年、雑誌への寄稿で「私は恐らく末広旅館の下山氏は替玉だと思う。旅館の人々も下山氏を知っているわけではない。それらしき替玉を使えば容易にごまかせるというものだ。私がこの日以来今日まで考え続けていたことは、下山さんは殺されたのだということである」と書いた。

加賀山の替え玉説をさらに発展させて、事件を推理したのが松本清張の『日本の黒い霧』(1960年)である。松本もまた他殺説を主張するなかで、旅館にいた下山は替え玉と断じた。その根拠として松本は、部屋に吸殻が一つも残っていなかったことをあげる。ヘビースモーカーと知られ、しかも思い悩んでいたはずの下山が、1本もタバコを吸っていないのは不自然だというのだ。吸わなかった理由もあきらかで、吸殻についた唾液から下山と違う血液型が検出され、偽者だとバレてしまうことを恐れたからだという。

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