「男らしくとか女らしくとかそういうの捨てるために合併したんじゃないの!」
という中井さんの台詞や、「悔しいのと嬉しいのと両方だよ」という神保さん(川栄李奈)の台詞なども合わせて、やっぱり宮藤さんのドラマは、あれもこれも、
かわいさとギスギスの共存も、女装しているのに思わず「俺」と言ってしまうのも、なにもかもまるごと合併された時に爆発します。

その象徴が「「ロッキー・ホラー・ショー」(のパッケージとその中身)です。
それを使って、平助は「見た目も中身どっちも大事です」と言う結論を導きだします。

ここで、「池袋ウエストゲートパーク」(2000年)の第10、11話を思い出す人もいると思います。このドラマには、ヒカル(加藤あい)という二重人格のヒロインがいて、脚本集を見ると、10話のト書きには彼女のもうひとつの人格が「ヒカルB」と称されています。
そして、彼女を心配する主人公マコト(長瀬智也)は11話で「ほらCDだってさ、レコードだった頃はA面B面だったけど、CDは全部表じゃん。だから……がんばれ、早くCDになれ……(以下略)」と励ますのです。
私はこの台詞が大好きで、宮藤さんのことを書いたり話したりする時、何度も何度もこれを引用していて、完全にバカのひとつ覚えみたいになっているのですが、今回、DVDのパッケージと中身が出て来て、ついにCDの進化系が現れたと嬉しくなりました。

レコードのA面B面を、CDの全部表面でいいじゃないかと説いた宮藤さんが、もはや、A面B面、表面という問題を超えて、パッケージと中身が違っていてもいいじゃないか、どっちも大事という境地に、我々を連れていってくれた、忘れられない「ごめんね青春!」第8回。