review

今夜金曜ロードSHOW「ルパン三世 カリオストロの城」のクラリスはいかに衝撃的存在だったか

アニメージュ82年4月号には「ロリコントランプ」という、ウソみたいな付録がついてきたこともあります。
中身は吾妻ひでおのキャラをはじめ、ラムちゃんからじゃりン子チエまで。そして、クラリス

1980年にはさえぐさんじゅんが同人誌「クラリスマガジン」を創刊。
コミックマーケット準備会代表の米沢嘉博が「病気の人のためのマンガ考現学」で、病気としてのロリコンについて語るほど浸透していきます。「病気」は疾患ではなく、「おたく」とほぼ同義。
1981年アニメック17号では、カリオストロの城特集が組まれ、表紙には「”ろ”はロリータの”ろ”」とデカデカと載っていました。
特集記事の中では、「クラリスマガジン」も掲載。

ルパンが「今はこれが精一杯」といって幽閉されたクラリスに万国旗をつなぐシーン。
紳士的なシーンです。これを「一歩引いて少女を見る」と解釈。
ラストシーン。「おじさま!」といってクラリスが抱きついてきた時、抱きしめ返そうとするルパン。
でも抱きしめ返さない。少女の心に踏み込まない。
結婚したり恋人になったりしない。「おじさま」でありたい。

このような思いをかかえた人を、後に「クラリスコンプレックス(クラコン)」と呼ぶようになりました。

82年6月号のアニメージュで、宮崎駿はこう語ります。
「クラリスに、”ロリコン”人気が集中しているということですが、ぼくには無関係のことだと思います。ただ、いまの若い人はロリコンを“あこがれ”の意味で使っているでしょう。思春期にはダレにも体験があることです。(中略)ぼくらはあこがれを”遊び”にはしなかったし、また、大っぴらに口にすることは恥ずかしかった。”恥じらい”があったんですよね。それがあったほうがいいかどうかは別問題ですけど、とにかくいまのぼくは”ロリコン”を口で言う男はきらいですね。」

ぼくは間違いなくクラリスコンプレックスです。「紅の豚」のフィオに対して、そんな気持ちになります。
てかポルコもフィオのキスに応えてねえじゃねえか! クラリスの時と変わんねえぞ!
(たまごまご)

あわせて読みたい

  • 8つの視点で読み解いた「風立ちぬ」レビュー総集編

    8つの視点で読み解いた「風立ちぬ」レビュー総集編

  • 「風立ちぬ」でわかるクリエイター傾向

    「風立ちぬ」でわかるクリエイター傾向

  • 今夜緊急ロードSHOW「紅の豚」の宮崎駿はパンツ半脱ぎなのか

    今夜緊急ロードSHOW「紅の豚」の宮崎駿はパンツ半脱ぎなのか

  • 宮崎駿引退会見の真相を探る

    宮崎駿引退会見の真相を探る

  • 気になるキーワード

    レビューの記事をもっと見る 2015年1月16日のレビュー記事
    この記事にコメントする

    \ みんなに教えてあげよう! /

    新着トピックス

    レビューニュースアクセスランキング

    レビューランキングをもっと見る

    コメントランキング

    コメントランキングをもっと見る

    トレンドの人気のキーワード一覧

    新着キーワード一覧

    エキサイトレビューとは?

    エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

    その他のオリジナルニュース