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戦争はエンタテインメントをどうしてしまうのか。翻弄された喜劇人たち

戦争はエンタテインメントをどうしてしまうのか。翻弄された喜劇人たち
『芸能宝船・歌は戦場へ 〜戦争と喜劇人〜』(発行:ぐらもくらぶ、発売:(株)メタカンパニー)<br />監修・解説:佐藤利明(オトナの歌謡曲・娯楽映画研究家)<br />企画・復刻:保利透
憲法改正に意欲的な安倍政権、イスラム国による邦人人質の殺害と、それに伴う集団的自衛権の行使容認をめぐる議論……。そんなきな臭い時勢にぶつけるかのように『芸能宝船・歌は戦場へ 〜戦争と喜劇人〜』(2枚組コンピ盤)がリリースされた。レコード文化研究家・保利透が主催するレーベル「ぐらもくらぶ」の手によるもので、そのテーマはズバリ副題の通り。戦争と、それに翻弄された喜劇人たちの姿が、戦前・戦中の貴重なエンタメ音源を介して現代に蘇る(1曲のみ戦後の音源を含む)。

「第一部・戦争と喜劇人」と題した1枚目は、二村定一、柳家金語楼、ロッパこと古川緑波などの喜劇人が戦時下に吹き込んだノベルティソングや時局ネタの話芸が楽しめる。2枚目は「第二部・もうひとつのエノケン全集」と題し、昭和の喜劇王・エノケンこと榎本健一の戦時下のパフォーマンスが収められている。ちなみに「もうひとつの」と付くのは、03年にエノケン生誕100年を記念して出された『唄うエノケン大全集 〜蘇る戦前録音編〜』という先行盤があり、そのアナザーサイドという意味合いがあるからである。

これらの音源が生まれた背景には、舞台、映画、放送と並んで、「レコード」という複製芸術が当時の喜劇人たちの人気を広めるのに大きな役割を担った、ということがある。そして、レコードによって全国的に広がった彼らの影響力を、日本政府は見逃さなかった。オトナの歌謡曲・娯楽映画研究家の
レビューの記事をもっと見る 2015年2月23日のレビュー記事
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