「……ちょっとわかんないすけど」
「ミネルヴァの梟って、知恵とか哲学とかの象徴って意味ですよね?」
「おー!よくご存知で!」
「あ、いや、俺は知ってたし。俺は知ってたよ」
「じゃじゃぁ俺も知ってたけど!」
「でさ、酒は?」
4月から始まった新番組『インテリワードBAR 見えざるピンクのユニコーン』(BSジャパン)。ドラマのような、コントのような、教養番組のような、不思議な立ち位置を持った番組である。
舞台となるのは、お酒と共に「インテリワード」を提供する一風変わったバー。インテリワードとは、前述の「ミネルヴァの梟」のように知ってると頭良さげに見える言葉のこと。バーを舞台としたドラマパートと、インテリワードを解説する紙芝居&VTRパートで展開する。
脚本は京都出身の人気劇団・ヨーロッパ企画の上田誠。出演者は、バーを訪れる客に東京03、マスター&バーテンにヨーロッパ企画の本多力と永野宗典、常連客のミュージシャンに夏帆。VTRにもヨーロッパ企画のメンバーが出演する。
4月6日放送で登場したインテリワードは「ヤマアラシのジレンマ」と「テセウスの船」。
人間関係のほどよい距離感を表す「ヤマアラシのジレンマ」は、ロックを愛しすぎるボーカルとメンバーの温度差で表現。お前らロックが足りねぇんだよ。いやでも全員一緒に暮らせとか練習量80倍とか極端すぎるだろ。なんだよお前らのこと信じてたのに解散だよ。しょうがねぇなぁついていくよ…あ、トゲトゲのついた服でハグするのやめろ。