そんなヘタレ男子でありながら、“見えない敵”に果敢に立ち向かうという、一見矛盾するキャラを相葉くんはどう演じるのか。最初は沢尻エリカ演じる女性記者に尻を叩かれ渋々……ということになりそうだが、煮え切らないままいくのか、ある日突然覚醒するのかも楽しみだ。

【2】企業の不正を巡る竹中直人と寺尾聰の攻防
どこにでもいる平凡な一家だったはずの倉田家に降りかかる災難の数々。原作では主人公、ドラマでは主人公の父親役である倉田太一が巻き込まれる職場の不正問題もその一つである。不正の中心にいるのは営業部長の真瀬という男。原作では「クソ暑いのに黒っぽいダブルのスーツに派手なネクタイを合わせ、時計は何とかというブランドの高級品−−といってもそれは香港出張の際買い求めたニセ者」と説明されている。

太一は、真瀬の不正疑惑に気づいたこときっかけに会社での立場がどんどん悪くなっていく。真瀬は現場叩き上げの百戦錬磨。不正の証拠を突きつけられても、まるで動じない。口先三寸で社長を言いくるめ、「土下座して謝ってくれよ。オレは相当、傷ついてるんだぜ」と太一に迫る。原作では、太一はまだ51歳か52歳で、真瀬が55歳。ドラマでは寺尾聰演じる太一が57歳、竹中直人演じる真瀬が53歳という設定だ。

寺尾と竹中の間には、原作で「端からみれば、貴族と百姓である」と説明されていたほどのルックスの差はない。しかし、年齢を逆転させることで“アクも押しも強い人間”だという真瀬のエグみはよりくっきりしそうだ。