といっても「引きこもりになる」ゲームではない。
「引きこもりの人間を励ます」ゲームです。『かまいたちの夜』の麻野一哉の新作、『仮面の勇者 〜心の迷宮RPG〜』。
キャラクターデザインは『逆転裁判』の岩元辰郎。迷宮マップは『ドラゴンクエスト』の折尾一則。
最近は『グランブルーファンタジー』『チェインクロニクル』など、1・スマホで、2・短時間で手軽に、3・途切れ途切れのプレイでも大丈夫な、4・しっかりしたストーリーのあるRPGが増えました。
このゲームも、手軽に遊べるRPGとして作られました。
ただしプレイヤーが操作するのは、勇者ではありません。

メインの勇者は、ひきこもり。
人と話すのが苦手で、仮面を脱ごうとしません。
主人公のアレクサンダーは16歳。
先祖の勇者の儀式とかなんとかで、旅に出なければいけなくなりました。引きこもりなのに。
……そりゃ行きたくないよ。ちょっとかわいそうだよ。

生まれた時から勇者の血筋。逃げられない。残酷なもんです。
アレクサンダーはただ、静かに暮らしたかったのに。
プレイヤーは「勇者の指南役」を操作して、勇者アレキサンダーを応援します。

指南役になったプレイヤーは、勇者の心の中に入って、彼の持つ能力を集めて鼓舞します。
勇者っつったって、ただの一人の青年。彼の心の中には、まだ表に出ていないたくさんの力が眠っています。
ひきこもりの心の中には、未だ見えないたくさんの能力がある。