a flood of circle バンドとしての“覚悟”が刻まれた最新アルバム/インタビュー1

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■New Album『ベストライド』インタビュー

昨年9月に加入したDuran(Gt)の脱退を受け、この4月から再び3人体制となったa flood of circleが、ミニアルバム『ベストライド』をドロップする! バンド史上最も抜けの良い痛快なロックチューンとなった表題曲「ベストライド」をはじめ、3人体制になってから新たに書き下ろされたという全6曲。そこには、さらに多くの人々を巻き込みながら転がり続けようとするバンドの意志と、数々の困難を潜り抜けた先に生まれたブルース、そして何よりも、まだ見ぬ光景へとファンを誘おうとする、バンドとしての“覚悟”が刻まれているのだった。清濁合わせ飲みながら、来年の結成10周年を目指して、今軽やかに地面を蹴って飛び立とうとしているa flood of circle。佐々木亮介(Vo&Gt)に訊いた。
(取材・文/麦倉正樹)


10,000人クラスのところでワンマンをやりたいって、今俺は本気で思っている

――とりあえず、この4月から再び3人体制に戻ったということで。

佐々木:はい。お互いのバンドの状況を鑑みつつ、ギターのDuranが脱退しました。ただ、その時点で6月にリリースすることは、もう決まっていたんですよね。それをキャンセルする道もあったけど、そこはa flood of circle――まあ、キャンセルしませんよね(笑)。

――(笑)。とはいえ、当初イメージしていたものとは、ちょっと変わってきたんじゃない?

佐々木:そうですね。昨年の11月に『GOLDEN TIME』っていうフルアルバムを出したんですけど、あのアルバムは流れの中で作っていったというか、制作途中でメンバーが増えた感じだったので、次はちゃんと最初から最後まで、4人で向き合ったものを作りたいよねっていうのがあって。それで6月に音源っていうのを考えていたんですけど…。

――また3人に戻ってしまったと。そこからどう方向転換していったの?

佐々木:こうなったら今の3人でイチから全部曲を作ろう、それまでに貯めていたものじゃなくて、今から全部新しく作ろうっていうのが、まずあって。やっぱり、脱退のニュースが出たら、「またかー」って思う人が多いだろうし、俺らも「まあ、そうだよね」っていうところが無きにしもあらずなので、そこからa flood of circleがどこに向うのかっていうのを、メッセージではなく、ちゃんと曲にして聴いてもらいたいと思ったんです。で、4月から6曲作って録って、それを6月に出すっていうのは、ギリギリ不可能ではないと思ったので、そこはひとつ腹を括って頑張って作った感じですね。

a flood of circle バンドとしての“覚悟”が刻まれた最新アルバム/インタビュー1

――そもそもの方向性として、どんな感じの曲にしたいと思っていたの?

佐々木:最初に「ベストライド」と「リヴェンジソング」っていう2曲が出来たんですけど、それまでのa flood of circleの曲作りって、わりと脱退がどうこうとか、レコード会社の移籍がどうこうとか、そういうものに応えてしまっていた部分があったような気がして…。

――どういうこと?

佐々木:a flood of circleというバンドの歴史の中で、その都度答えを見つけ出して、それを曲にしていたところがあったと思うんですよね。でも、今回はそうじゃなくて、ここからどこに向かっていくかっていう、もっと広い視野で曲を作りたいと思ったんです。というのは、今俺の中に、これから本当にもっとでかいステージを目指してやっていきたいっていう想いが、すごく強くあって。今までみたいな1000人、2000人クラスのライブではなく、10,000人クラスのところでワンマンをやりたいって、今俺は本気で思っているんですよね。で、そう思ったときに、今作るべき曲とかバンドとしてのアティテュードって何だろうっていうことを考えて。とにかく、明るい曲を作りたかったんですよ。

――大きい会場で鳴らせるような、突き抜けた感じのアッパーな曲を?

佐々木:そう。あと、脱退っていう出来事があった中で、姐さん(HISAYO/Ba)とナベちゃん(渡邊一丘/Dr)のモチベーションが、ちょっと不安だったんですよね。せっかく4人になったのに、半年で終わりっていう。で、俺の気持ちとしては、そこでガクンと落ちてなくて、すでに先を見ているんですけど、他の二人は大丈夫かなと。そういう意味でも、まずは俺がその気持ちのまま、でかいところに行くための真っすぐな曲を作って、二人に聴かせたいっていうのがあって。それで「ベストライド」と「リヴェンジソング」っていう最初に出来た明るい曲のデモを、二人に聴かせたんですよ。

――渡邊君はともかく、HISAYOさんは初めての体験だからね。

佐々木:まさに。「君達が越えてきたやつって、これなのね」って言われました(笑)。ただ、そうやって出来たばかりのデモを聴いてもらうことによって、姐さんとナベちゃんが前向きになってくれたっていうのは、俺の中でひとつ成果ではありましたよね。そのリアクションがあれば、まだまだ行けるぞっていう。そこで手応えを感じて、今回のアルバムに向かうことができたんですよね。

――たしかにa flood of circleは、メンバーの出入りが多いから、ずっと追っている人じゃないと、ちょっとわかりにくいところがあるかもしれないよね。

佐々木:今が第何期なのか、自分達でもよく分からないっていう(笑)。ただ、それ以前にロックンロールっていう言葉が今、シーンの中でかなり端っこに追いやられている感じがあって。それをa flood of circleが、また真ん中に持ってきたいとは思っているんですよ。っていうときに、革ジャン着て、「あ、こういうバンドね」って思わせときながら、「ベストライド」みたいなポップな曲が響いてきたら、それはそれでもっと多くの人に刺さるんじゃないかなっていう。だから、ロックンロール・バンドとして、自分達をどうやってシーンのど真ん中に持っていくのかっていうことを考えたときに、それはバンドの歴史を見せるのではなく、遠巻きに見ている人たちにとっても刺激的な曲だったり面白い曲を作ること、とにかく突き抜けた曲を作ることだと思ったんですよね。

――再び3人になって、ベクトルを内側に向けるのではなく、むしろ外側に向けていくというか。

佐々木:そう。ただ、ここまで明るい曲って、これまであんまり作ったことがなかったとは思うんですよね。

――まるでラモーンズのように軽快なドラムで始まって。

佐々木:そうそう(笑)。この曲は、歌詞が最初に出来ていたので、歌詞に呼ばれて出来た部分もすごくあるんですよ。

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ベストライド

何万人の前で歌っているようなイメージの曲を作りたかった

――この“ベストライド”っていうのは、馬関係の言葉なの?

佐々木:みたいですね。最初は“ベスト”っていう言葉はなくて、サビの<土砂降りの中を走ってゆけ>という歌詞だけあったんですけど、何かスピード感のある言葉、“ライド”みたいな言葉いいなと思っていろいろ探していたんですけど、ライダースとかは革ジャンだし、ロック系の言葉であまり良いものが浮かばなかったんですよね。で、これはもう全然違うところにライドしようと思って、普段は読まないスポーツ新聞を読んでいたら、競馬の記事の中に“ベストライド”っていう言葉が出てきたんです。で、そういうロックンロールとまったく結びつかなさそうな場所から、ロックンロール用語を探すのはちょっと面白いなと思って、“ベストライド”っていう歌詞を入れて、それをタイトルにしたんです。

――なるほど。

佐々木:あと、最初のドラムのビート感が、ちょっとサッカースタジアムっぽいというか、何万人もお客さんがいるスタジアムのイメージで出来たっていうのもあって。競馬場も大きいレースとかだと、たくさんお客さんが入って、ものすごい景色になるじゃないですか。それこそサッカーの代表戦に近いような雰囲気というか。それもあって、“ベストライド”が、いいなっていう。

――たしかに、地下のライブハウスというよりも、野外フェスとか広い場所で鳴っているようなイメージの曲になっているよね。

佐々木:そう。野外のでかい景色というか、何万人の前で歌っているようなイメージの曲を作りたかったんですよ。プリプロで狭いスタジオに入ったときとかも、ナベちゃんや姐さんに、今は壁に向かって演奏しているけど、この壁の向こうには何万人もいると思ってフレーズを考えてほしいっていうことを言ったりして。アレンジに関しても、そういうイメージで作っていったんですよね。

――とはいえ、歌詞の中には、<こんなもんじゃないだろ/まだ終わってない>、<俺のベストはいつも今なんだよ>といった、今の佐々木君の心情と直結したフレーズも混じっているよね。

佐々木:そうですね。それはかなりあると思います。何か最近、もう毎日がa flood of circleっていう感じが、どんどん大きくなってきているんですよね。弾き語りのライブとかは前からやっていて、それは俺個人のものと思って最初はやっていたんですけど、結局やっぱりバンドに返ってくることをやっているんだなっていうことを、最近すごく思っていて。それで、今回「Trash Blues」っていう弾き語りの曲を入れられたりもしたんですけど。

――こういう弾き語りの曲が入っているのは珍しいよね。

佐々木:何か毎日a flood of circleをやっている、毎日a flood of circleのことを考えているというか、どんどん集中力が上がっている感じがしているんですよ。そのへんが、今回のアルバムの曲には、かなり反映されていると思います。

――インタビュー2へ

≪動画コメント≫


≪リリース情報≫
New Album
『ベストライド』
2015.06.17リリース
TECI-1460 / ¥1,600(税抜)
[収録曲]
1.ベストライド
2.One Shot Kill
3.YES
4.Trash Blues
5.心臓
6.リヴェンジソング

≪ライブ情報≫
【AFOC presents What's Going On Tour 2015 “BRAND-NEW RIDERS”】
公演日:2015年6月25日(木)
地域:大阪府
会場:梅田CLUB QUATTRO
共演:tricot
開場:18:00
開演:19:00
チケット(税込):前売り¥3,240(ドリンク代別)
問い合わせ:清水音泉(TEL.06-6357-3666)

公演日:2015年6月26日(金)
地域:愛知県
会場:名古屋CLUB QUATTRO
共演:tricot
開場:18:00
開演:19:00
チケット(税込):前売り¥3,240(ドリンク代別)
問い合わせ:ジェイルハウス(TEL.052-936-6041)

公演日:2015年7月3日(金)
地域:東京都
会場:渋谷CLUB QUATTRO
共演:GLIM SPANKY
開場:18:00
開演:19:00
チケット(税込):前売り¥3,240(ドリンク代別)
問い合わせ:HOT STUFF(TEL.03-5720-9999)

公演日:2015年7月4日(土)
地域:東京都
会場:渋谷CLUB QUATTRO
共演:the band apart
開場:17:00
開演:18:00
チケット(税込):前売り¥3,240(ドリンク代別)
問い合わせ:HOT STUFF(TEL.03-5720-9999)
*SOLD OUT

【the pillows presents “About A Rock'n'Roll Band”】
公演日:2015年7月17日(金)
地域:大阪府
会場:大阪BIGCAT
共演:the pillows
開場:18:15
開演:19:00
チケット(税込):前売り¥4,000(ドリンク代別)
問い合わせ:夢番地(TEL.06-6341-3525)

【MURO FESTIVAL 2015】
公演日:2015年7月26日(日)
地域:東京都
会場:東京晴海客船ターミナル特設ステージ
開場:11:00
開演:11:30
チケット(税込):前売り¥4,200
問い合わせ:H.I.P(TEL.03-3475-9999)

【TOWER RECORDS SENDAI branch 30th Anniversary「NOrth MUSIC, NOrth LIFE.」】
公演日:2015年8月7日(金)
地域:宮城県
会場:仙台 CLUB JUNK BOX
共演:THE MIRRAZ
開場:18:30
開演:19:00
チケット(税込):前売り¥3,300
問い合わせ:ノースロードミュージック(TEL.022-256-1000)

【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015 in EZO】
公演日:2015年8月15日(土)
地域:北海道
会場:石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
共演:安全地帯 / 沖仁 con 渡辺香津美 / クラムボン / サニーデイ・サービス / 佐野元春&THE COYOTE BAND / JiLL-Decoy association / SCOOBIE DO / 10-FEET / 怒髪天 / Nothing's Carved In Stone / back number / THE BACK HORN / ハナレグミ / BIGMAMA / BUGY CRAXONE / plenty / PE'Z / THE BAWDIES / 夜の本気ダンス / RIZE / レキシ&二階堂和美 / ROTH BART BARON / ほか
問い合わせ:WESS(TEL.011-614-9999)

【ロッケンロー★サミット2015~道玄坂電撃作戦~】
公演日:2015年9月26日(土)
地域:東京都
会場:渋谷 O-EAST
共演:ギターウルフ / ザ・マックショウ / THE NEATBEATS / KING BROTHERS / RADIOTS / ザ50回転ズ / SUNDAYS / 下山(GEZAN)
開場:12:30
開演:13:00
チケット(税込):前売り¥4,200
問い合わせ:HOT STUFF(TEL.03-5720-9999)

※以下は佐々木亮介(Vo,Gt)弾き語りでの出演
【REAL MUSIC VILLAGE 2015】
公演日:2015年6年20日(土)
地域:北海道
会場:北海道開拓の村
共演:小林香織 / Schroeder-Headz / 中村中 / 江畑浜衛(TRIPLANE) / スネオヘアー / fumika / LovendoЯ
開場:9:00
チケット(税込):前売り¥5,500 / ¥1,200(中学生以下)

【月ハ空ニメダルノヤウニ】
公演日:2015年7月13日(月)
地域:東京都
会場:TSUTAYA O-EAST
共演:荒井岳史(the band apart) / 澁谷逆太郎(SUPER BEAVER) / 寺中友将(KEYTALK) / hozzy(藍坊主)
開場:18:00
開演:18:30
チケット(税込):前売り¥2,500

≪関連リンク≫
a flood of circle オフィシャルサイト

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