椎名林檎の名曲の数々を最高の演奏、最高の環境で聴く幸せ/ライブレポート

椎名林檎の名曲の数々を最高の演奏、最高の環境で聴く幸せ/ライブレポート
撮影/荒井俊哉
■椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会
2013.11.26(TUE) at Bunkamura オーチャードホール
(※画像10点)

椎名林檎の音楽は、音譜も言葉も歌声も演奏も、上品で優雅で洒脱(しゃだつ)である。オシャレと書くと、誤解を招いてしまうかもしれない。最新のトレンドを取り入れるという意味でのおしゃれではなく、もっと本質的な部分から溢れ出る、時代の流行に左右されない“品”があるのだ。彼女は、自分に似合う洋服やコスメを選ぶように、その場所に相応しく、その楽曲を最も美しく引立ててくれる楽器の編成やアレンジメントを選ぶことができる。ただし、音楽的な洒脱さは洋服のようにどこかのショップで売っているわけではないから、手に入れるのは一朝一夕ではかなわない。音楽的な教養も必要だし、数多くのステージを積み重ねることでしか得られない経験や感性、自身のイメージを具現化してくれるスキルの高い音楽仲間も必要である。いまの彼女は、真の意味で洗練された音楽を奏でるための全てを兼ね備えていた。

前日に35回目の誕生日を迎えた椎名林檎。デビュー15周年を記念したアニバーサリーライヴ【椎名林檎 党大会 平成二十五年神山町大会】がBunkamuraオーチャードホールで計5日間開催され、この11月26日に最終日を迎えた。頭に王冠を乗せ、ブラック&ゴールドの総スパンコールのロングドレスでステージ上に現れた彼女は、舞台の幕開けをきらびやかに歌い上げる「都合のいい身体」で、マイクを高々と掲げ、「ようこそ、党大会へ」と深々とお辞儀をした。続いて「いつもは皆さんにビリビリしてもらいたくてエレキで演奏していますが、今日はオーチャードホールなので生楽器。いつもより深いところでビリビリして頂きたいと存じます」と語り、斎藤ネコ率いる9人編成のアコースティックなアンサンブルで、バート・バカラックからの提供曲「IT WAS YOU」や、ハープを加え、生きとし生けるもの全てへの慈愛を歌った「カーネーション」、タンゴにアレンジされた「カリソメ乙女」、ローズとベース、ドラムのジャズトリオをバックにセクシーに歌った「MY FOOLISH HEART」などを立て続けに披露し、聴こえるか聴こえない程度のかすかな息づれを残し、ステージ袖に消えていった。

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