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トム・クルーズの体当たりアクションと視覚的快楽が凄い「ミッション:インポッシブル」

       
飯田 主人公(たち)が疑われるのは第1作目もそうだったし、スパイ映画ではよくあるモチーフだよね。ほかにもIMFが、要人がいるオペラ会場に潜入して敵組織とやりあうっていうのも、1作目の焼き直し。
 見た目のハデさとセキュリティと潜入手法(に関するテクノロジー)だけが今っぽくアップデートされていて、あとは敵のありようも含めて20世紀のスパイもののマナーを踏襲していてはみ出さないんですよ。
 イーサンの前に現れる謎の女のダブルスパイっぷりや「組織と個人で引き裂かれる」とか「国のために働いていたはずなのに、ボスから梯子を外されて根無し草になっちゃう諜報員」とかもぜんぶ古典的テーマ。つまり、『M:I5』の見どころは話の筋とか設定の新味じゃない。そんなの期待してもムダ!
 見どころは、トム・クルーズの体当りアクション! カーチェイス! 無理ゲーそうなセキュリティやぶりをしまくるスーパースパイぶり! そんなふうに娯楽に徹して、現実の政治的事件を考えさせない。

スタート地点の期待値はでかいが……


トム・クルーズの体当たりアクションと視覚的快楽が凄い「ミッション:インポッシブル」
(C)2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

藤田 いや、現実の政治的事件に関連するような、社会派的なメッセージも、あると言えばあるんですよ。それが、ちょっと中途半端なのが、不満と言えば不満なんですよ。
 IMFに挑戦してくるテロリストが今回の敵で、冒頭ではこれまでさんざんムチャしてきたIMFに対して解体命令が下されるじゃないですか。
 ブッシュ政権のころからよく言われている「ならずもの国家」って、英語ではRogue Stateって言うんですよね。北朝鮮とか、イラクとかを指します。今回のサブタイトル「Rogue Nation」は、「Nation State」(国家)にかけて、ひっくり返しているので、英語のネイティヴであれば、現代の政治的テーマをひねってきていることを期待するタイトルなはずなんです。

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「トム・クルーズの体当たりアクションと視覚的快楽が凄い「ミッション:インポッシブル」」の みんなの反応 3
  • Nuko 通報

    面白いレビューありがとうございます。 いつも映画は画面ばかりみていて、裏事情とか見れるほど達人じゃないので、助かります。

    0
  • Nuko 通報

    自分は、ローグネーションの最後はテロの話より、 トレーニングだと思っていたイギリスの首相? IMFらしく、スパイの預金通帳を記帳してしまったところが気になりました。

    0
  • Nuko 通報

    その他は楽しいアクションで、確かにはっきりオチがなかった感はあります

    0
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2015年8月26日のレビュー記事

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