でも、ネタバレになっちゃいますが、結局、オチが弱かった。国際的なテロ組織と戦うのではなくて、イスラム国とかビン・ラディンとかのテロ組織を生み出したのは実はアメリカだ! みたいな、イラク戦争の頃や911のあとに聞き飽きるほど聞いた内容に終始していて、そこは期待はずれでした。
ぼくは、予告編で観たときに、IMFと中国が本気で衝突するような、本気で世界経済のエグい内容を期待してしまっていたんですよ。IMFは間違っている! グローバル経済の違う原理を示すぞ! ぐらいの、凄いことをやるんじゃないかと思っていた。
飯田 中国と衝突www
藤田 『M:I5』は、中国企業のアリババ社が初めてハリウッド映画に出資した作品なわけですから、それが内容に影響して、IMFをやたらdisる展開になるのかとすごい期待したら、そんなでもなかったw
飯田 それは「国際通貨基金」のほうのIMFとごっちゃになってるでしょ?w
というか、「ネーション」も「ステート」も関係ない話じゃなかった? 諜報組織同士のつばぜりあいでしょ、すべてが。国家おいてけぼりの話。「諜報組織制御できなすぎワロタwww」みたいな。
藤田 一応ちゃんと言っておくと、作中の特殊部隊は「Impossible Mission Force」。実在の組織、国際通貨基金は「International Monetary Fund」。略称は、同じくIMFですね。この略称の重なりを使ってグローバル資本主義の問題を扱うと思い込んだのは、ぼくの勘違いw 物語の規模が小さいのは、同意です。スタート地点の期待値がでかいのに、意外と小粒なとこに収束してしまうのは残念でしたね。しかし、国家の統制を離れた別組織を作ろうとするあの悪役は、『メタルギア・ソリッド』のビッグボスにちょっと似てません?
面白いレビューありがとうございます。 いつも映画は画面ばかりみていて、裏事情とか見れるほど達人じゃないので、助かります。
自分は、ローグネーションの最後はテロの話より、 トレーニングだと思っていたイギリスの首相? IMFらしく、スパイの預金通帳を記帳してしまったところが気になりました。
その他は楽しいアクションで、確かにはっきりオチがなかった感はあります