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総括。惨状の日本から生まれたドラマ「まれ」最終回

       
24話の「文さんクイズ」に熱狂する家族たちや、139話でテレビの流行語になってるらしい「なめすぎ〜」をみんなでマネし、156話では高志がビデオカメラに向かってやったポーズを見ているみんながマネする描写をわざわざ入れているということは、我々視聴者とテレビの相互関係を意識しているに違いありません(テレビをつくっている人に話を聞くと、素人の想像以上に視聴者にチャンネル変えたり切ったりされないように考え抜いているんですよね)。

すべて制作陣は自覚的なのだと想像します。自覚的に、「まれ」を、我々がいつのまにかがんじがらめに囚われている夢の実現はこうあるべきであるという法則を解いてく物語をつくったのだと。
「夢は必ず叶う」とこれまで多くのドラマは語ってきました。そのためには不幸をバネにすること。下積みすること。何かを諦めること・・・、そんなことが繰り返し語られてきました。
そして、その夢は非凡なものでした。最近の朝ドラだと、「あまちゃん」のアイドル、「花子とアン」の翻訳家、「マッサン」のウイスキーづくりなどですね。

夢は必ず叶うのか?


はたして本当にそれがベストなのか? 
夢は必ず叶うのか? 苦労したら叶うのか? 何か特別なことを成さないといけないのか? お金持ちにならないといけないのか? 世界に挑むような大きな夢じゃないといけないのか?
「まれ」は問いかけ続けていた気がします。
書き留めたいような名言もたくさん出てきて、最終回ではそれが回想されました、名言があるうえに、主人公の希が定式どおり、喪失や諦めを体験しながら努力と根性でたったひとつの夢に向かっていく物語だったら、想定どおりで、それはそれで満足ですが、自分でなんにも考えることができません。希っておかしい。→希みたいになりたくない。→じゃあ、自分だったらどうするのか? ってことを、「まれ」を見てじりじりする神経は思考に変わりました。

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朝ドラ「まれ」

朝ドラ「まれ」

能登地方に家族と移住し育ったヒロイン津村希(つむら まれ)がパティシエを目指して成長していく物語。脚本は山崎絵里子が執筆するオリジナル作品で、ヒロインは土屋太鳳が演じた。2015年3月30日〜9月26日放送。

2015年9月27日のレビュー記事

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