転換の合間、ひつじのゴースト分島花音と王子様調のドラえもん姿のDIR EN GREYのShinyaが、サプライズで登場した後は、お待ちかねのVAMPSだ。妖しい馬車に乗って現れたのはバイキングのJIN、イケメンのガイコツArimatsu、宇宙海賊キャプテンハーロックのK.A.Zとヤッタランに扮したJu-ken。そのまま「THE JOLLY ROGER」の演奏が始まり、HYDEの姿が見えないままその歌声が響く……と、照明が照らし出したのはアリーナ最後部、PA後ろに置かれた財宝の上でVAMPSフラッグを掲げて歌うHYDE! 長くて赤い髪とアイパッチ、頬に三日月と涙が描かれたその姿は、シングル『GET AWAY/THE JOLLY ROGER』のジャケットに描かれた美し過ぎる女海賊のイメージだ。さらにHYDEは熱唱しながら真横の車椅子エリアに移動。そこにいた数人と握手したり肩を抱いたり、最後には全員とハイタッチ。HYDEの粋で優しいサプライズに感動して震えている人もおり、さらにその姿を見て周りの観客も感動するという感動の連鎖が場内に広がっていった。
フロートに乗り込んだHYDEはそのままアリーナをねり動きながら「REVOLUTION II」を熱唱。ステージではK.A.ZとJu-kenが息の合った演奏を繰り広げる。「今日はずいぶんイカした関西弁の妖怪が集まってるな。まさか人間はいないだろうな。みんなBLOODSUCKERSだろうな!」とHYDEがそう言い放つと、10月29日に発売されるニューアルバムのタイトル曲でもある「BLOODSUCKERS」がスタート。覚えたてでもすぐ歌えるよう、ステージ左右に設置されたスクリーンに歌詞が映される。