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立川談志、連続殺人犯、イエスの方舟、東条英機……ビートたけしが演じた実在人物

たけし・八木・池端トリオの集大成


田中角栄を演じることはかなわなかったが、2008年には同じく元首相で日米開戦を決定した東条英機の役にたけしが抜擢されている。この年12月にTBS系で放送された「あの戦争は何だったのか 東条英機と日米開戦」がそれだ。原作は評論家の保坂正康の『あの戦争は何だったのか 大人のための歴史教科書』(2008年)。

本作では主演のたけしに加え八木康夫プロデューサー、脚本の池端俊策が再結集した。首相という役柄、国の命運の分岐点を扱ったそのテーマといい、TBSのというか、彼ら3人による実録ドラマの集大成といった趣きがある。さらに演出は鴨下信一と、TBSで数々の名作ドラマを手がけてきた大御所ディレクターが起用された。

鴨下は、主役が実在の人物に似せるということが最近のドラマでは無視されがちななか、たけしが東条英機にそっくりだったこと、またその漫才で鍛えられた声を絶賛している(「調査情報」2009年1・2月号)。

オンタイムで視聴した際、たけし演じる東条首相が、開戦1週間前、1941年12月1日の御前会議で開戦決定を報告、会議の終わりに昭和天皇の前で泣きながら言葉を述べた場面が印象に残った。原作者の保阪の著書によれば、実際に東条が泣いたのは、その夜、首相官邸に戻って一人になってから(家族がその姿を目撃している)だというのだが(『東條英機と天皇の時代(上)』)。

前出の鴨下によれば、池端の脚本は事実を重ねつつ、ところどころで大胆な歴史解釈を加えているという。いまのところソフト化されておらず、再見がかなわないのが残念だ。

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