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本日スタート、松尾スズキ主演の型破り時代劇「ちかえもん」近松門左衛門の謎を検証

       
NHK総合の木曜時代劇(木曜よる8時~)の新シリーズ「ちかえもん」が今夜から始まる。ドラマの主人公は近松門左衛門(1653~1724)。言わずと知れた江戸時代前期に活躍した浄瑠璃・歌舞伎作者を、現代の劇作家・松尾スズキが演じる。

ドラマの舞台となるのは元禄16年(1703)の大坂、近松が数えで51歳のときだ。徳川幕府成立からちょうど100年、いわゆる元禄文化の時代だが、同時代の文人として近松とともによく名前をあげられる井原西鶴(1642~93)も松尾芭蕉(1644~94)も当時すでにこの世にいない。しかし彼らより10歳ほど年下の近松は50歳を越えてなお、いやむしろこのあとにこそ多くの傑作を残している。まさにこの年、近松は大坂の竹本座のために書いた浄瑠璃『曾根崎心中』で大当たりをとり、浄瑠璃作者として全盛期を迎えようとしていた。
本日スタート、松尾スズキ主演の型破り時代劇「ちかえもん」近松門左衛門の謎を検証
『新潮古典文学アルバム 近松門左衛門』。近松の人と作品についてコンパクトにまとめられていてわかりやすい

今回のドラマでは、この『曾根崎心中』を書く直前、極度のスランプに陥っていた近松が、万吉という謎の渡世人(青木崇高)との出会いを機に状況を打開していくという。万吉とのかかわりはもちろんフィクションだが、じつのところ、この時期を含め近松の前半生には不明なところが少なくない。だからこそ想像の余地があるといえるが、ドラマ開始にあたって、現実の近松門左衛門をめぐる謎をいくつか紹介してみたい。

歌舞伎作者が人形浄瑠璃の座付作家に転身した理由


近松には、その生い立ちからして謎がつきまとう。出生地は父親が越前・吉江藩の藩士であったことから福井とほぼ確定しているものの、これまで長門(山口)・山城(京都)・近江(滋賀)などさまざまな説が伝えられてきた。ちなみに本名は杉森信盛という。筆名である近松門左衛門の由来をめぐっても諸説あり、いまだに定説はない。

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2016年1月14日のレビュー記事

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