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「昭和元禄落語心中」3話。落語界に迫る戦争の足音

       
従軍経験のある落語家としては五代目春風亭柳昇(故人)、五代目柳家小さんなどがいたが、現在ではみな鬼籍に入ってしまった。元はトロンボーン演奏を得意としていた柳昇は海軍で乗艦時に銃撃を受けて指を数本失い、音楽の道を断念して落語家になった。小さんは二度召集令状を受け取って従軍したが、最初のときには歩兵第3連隊に属していたため、二・二六事件も体験している。あの立て籠もった兵士の中に小林盛夫二等兵こと後の小さんもいたのだ。

出囃子という「テーマソング」


菊比古はもともと音曲の方面で修業をしていたので、三味線の心得がある。それがきっかけで、下座(三味線担当)の千代ちゃんという女性と恋仲になるのだ。
寄席のお囃子にはさまざまな種類がある。その中でも、落語家が高座に上がるときに鳴らされ、演者ごとのテーマソングとなるのが出囃子だ。作中で菊比古が弾いたのは「梅は咲いたか」であった。これは現役落語家では立川志の輔の出囃子である。昭和の大看板と言われた名人たちにも、それぞれ印象的な出囃子があった。五代目古今亭志ん生の一丁入り、八代目桂文楽の野崎、六代目三遊亭圓生の正札附、五代目柳家小さんの序の舞などである。
これらの出囃子がかかるときは、下座さんが三味線を弾き、笛や太鼓はそのときに入っている前座落語家が担当する。前座は、師匠方の用事をしながらそうした鳴り物もこなさなければならないのである。もちろん菊比古や初太郎も同じように太鼓や笛を仕込まれたはずだ。寄席囃子のCDはいくつか市販されており、

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