《今はAKB48の総選挙とかで人気投票をやっているけど、長嶋さんはダントツの1位であって、投票すらできない》
長嶋信者、なる言葉が生まれる背景も、この辺りが起因しているのではないだろうか。
長嶋茂雄=富士山=パワースポット
長嶋茂雄がまだ立教大学に入学したばかりの無名時代、父の遺言として次の言葉を受けたことを、自著『野球は人生そのものだ』で明かしている。
「野球をやるからには六大学一の選手にならんといかんぞ。プロに行っても富士山のような日本一の男になれ」。
だからなのか、長嶋は富士山が大好きだ。現役時代は富士が臨める伊豆・大仁ホテルの離れ「富士の間」で自主トレを行い、自宅には富士山の絵を飾り、現役引退後には自ら筆をとって富士山の絵を描くまでに至った。富士山は「我がパワースポットです」とも語っている。
テリー伊藤も自著のなかでこのエピソードに触れ、《長嶋は父の遺言を充実に守って、見事に富士山になったのである》と綴る。そして、こんな三段論法を展開する。
日本人にとっての最大のパワースポット=富士山
長嶋茂雄=富士山
つまり、日本人にとってのパワースポット=長嶋茂雄
《長嶋茂雄が日本の野球場に降り立ったとき、私たちは長嶋というパワースポットを得た。そのときから今日まで、ずっとそのパワースポットから私たちはエネルギーをもらっているのだ》
その証明として、テリーは長嶋の娘・三奈のこんな言葉も紹介している。