浦和レッズはJ2落ちなどの苦難を乗り越え、今ではJリーグのビッククラブの一つに数えられるクラブである。
しかし熱心なサポーターの一部が過激化してたびたび事件を起こしている。
今回はそんなレッズサポーターが引き起こした事件を振り返りたい。

相手サポーターを閉じ込め


2008年にガンバ大阪とさいたまスタジアムで対戦した時のこと。ガンバサポーターがレッズサポーターを挑発したとして険悪な雰囲気となり、試合終了後に両サポーターがものを投げ合うなどに発展。
その後、レッズサポーターはスタジアム周辺に居座る形で取り囲み、ガンバサポーターをスタジアムから出られなくしたのだった。この取り囲みは2時間にも及び、ガンバサポーターへ罵声を浴びせ続ける。

この事態にガンバサポーターはユニフォームを脱ぎ、埼玉県警の機動隊にガードされる形でスタジアムを後にし帰路へ付くことに。この事態を重く見たJリーグは浦和レッズに対して史上最高金額の制裁金2000万円、ガンバ大阪に対して1000万円の制裁金という処分を下した。


罵声と器物破損


2010年にベガルタ仙台と宮城スタジアム(当時)で行われた一戦。レッズは28本のシュートを放ちながら1-1の引き分けに終わっため、サポーターの怒りが選手へと向かった。
試合後、レッズの選手が乗るバスを取り囲み「オ●ニー・サッカー!オ●ニー・フィンケ!」と叫び、当時の監督フィンケはバスから降りてサポーターと話し合いを持ち、選手でも坪井と阿部も話し合いをする事態へと発展。

それだけではなく、仙台の選手が乗ったバスに向かって外国人選手に対して差別的表現の罵声も浴びせ、ベガルタ仙台は浦和レッズへ厳重に抗議。
更に宮城スタジアムのレッズサポーターがいた座席も破損され修繕費用の請求も浦和レッズに対して行い浦和レッズは謝罪と修繕費用の負担を行った。

横断幕事件


一昨年の2014年、さいたまスタジアムで行われたサガン鳥栖との試合で、スタジアム入口にグランドに背を向ける形で「JAPANESE ONLY」という横断幕を一部のサポーターが貼り付けた。
この横断幕を貼ったサポーターは「ゴール裏は自分たちの『聖地』であり、部外者に入ってきてほしくなかった」などと語ったが、この事態を重く見たJリーグは次戦を無観客試合とする制裁を課す。


また、浦和レッズも横断幕を貼ったサポーターとサポーターグループに対して、レッズの選手が出場する全ての試合とさいたまスタジアムへの無期限入場禁止とし、他のサポーターへも横断幕と旗を掲げる行為を禁止すると発表した。

熱心に応援することは決して悪いことではないが度を超えた行為は相手も自分も傷つける。試合中は敵同士とはいえ、互いにサッカーファンであるということを忘れずにいてほしい。
(篁五郎)
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