内村光良「私は決意しました。この番組でコントの向こう側に、いわば、コントの果てまで!イッテ〜〜」
三津谷寛治「その先は、マズイですね。
NHKなんで」

コントの果てまでイッテQ「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」
イラスト/小西りえこ

4月7日(木)『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』、待望のシーズン4がスタートした。初回に放送されたコントは「NHKなんで」「HOTなカマタくん」「女マン」「うそ太郎」「自称の旅館」の5本。

コントの果てまで!


これまで1シーズン半年だった『LIFE!』。今シーズンは期間が倍の1年間に伸び、放送時間は約半分の25分になった。

1本目のコントでは、NHKゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・ディレクターの三津谷寛治(内村光良)が、会議室で『LIFE!』新シリーズ開始を告げる場面から始まった。円卓を囲む約30人の幹部っぽい人たちはどよめき、「1年は長すぎる!台本は間に合うのか!」「放送に穴を開ける気か!」と紛糾。会議が終わったあと、幹部の1人(豊原功補)が窓の外を見つめる三津谷さんに話しかける。

幹部「1年なんて、無茶ですよ三津谷さん……。しかも放送時間が、毎週木曜夜10時25分。どうしてそんな中途半端な時間に……。そこまでしてなぜやるんです。NHKには面白はいらない。いつもそう言っているあなたが」
三津谷「それは、今でも思っています」
幹部「えっ……」
三津谷「しかし、それを決めるのは、視聴者です。
私ではありません。NHKなんで」

コント内で自ら反対意見を出し、三津谷さんを介して決意表明をする。思えば2014年5月、一部国会議員からの「NHKは低俗」批判にコントで応戦したのも三津谷さんの「NHKなんで」だった。三津谷さんは『LIFE!』の代弁者としての機能も持っている。

このあと、LIFE!レギュラー陣に召集がかかる。ももクロのライブ会場にいた塚地武雅(モモノフ)、動物園でペンギンを見ていた田中直樹(動物好き)、レンタルビデオ店で18禁コーナーに入ろうとしていた星野源(下ネタ大好き)と、プライベートのキャラに絡めた登場にニンマリしてしまう(ちなみにムロツヨシはなぜか採石場で爆破されている)

そして内村光良は、日テレ『イッテQ!』のスタジオにいた。

NHKなのにバッチリ登場する『イッテQ!』のセット。宮川大輔といとうあさこが「お疲れ様でした」と挨拶して帰っていく。スタジオに1人残った内村光良が椅子に置いてあった「LIFE」のカードを見つけると、効果音と共にモニタに映し出される「内村光良のコント大冒険」の文字。「Q」の文字が先端についたステッキを持ったまま、NHKに駆けつける内村光良。

『イッテQ!』の放送時間は日曜20時であり、大河ドラマ『真田丸』のライバル。しかも平均視聴率は『イッテQ!』の方が上。
それなのに、セットもSEもフォントも小道具もそのまま登場させてしまう。曲の垣根を超えたこの懐の広さはどうだ。

『LIFE!』はコントの果てまで行こうしている。本気だ。どうしよう。

今週の名言


今シーズンから、「TODAY's LIFE WORD」というコーナーが始まった。番組最後に今日放送したコントから「名言」をプレイバックする。栄えある初回の名言はこちら。

「最初お前のホットパンツを見たときバカじゃねえかと思ったが、なんでもはいてみるもんだな」

「HOTなカマタくん」にて、オフィスでホットパンツを履いて過ごすカマタくん(田中直樹)が「ベストホットパンツァー賞2016」を受賞した時の上司(内村光良)のコメント。バカじゃねえかと思っても、やってみたらいい。冒頭の「NHKなんで」にも繋がるメッセージだ。

本日放送の#2、予告を見る限りオール新キャラのコントのよう。
これから続く1年間が楽しみ!
(井上マサキ)
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