90s

「ボクの芸は20世紀で終わり」上岡龍太郎が芸能界引退した理由

上岡龍太郎、新幹線での出来事で引退を決意


そんな上岡は90年代、関西でレギュラーを持ちつつ東京へも進出を果たし、全国的な知名度を獲得。キャリアの絶頂期といって良い人気を博してました。この時50代。妙齢に達してこの世の春を謳歌していた男が、一体なぜ、引退を決めたのでしょうか?

その決断にはいくつもの要因が絡んでいたようですが、最も決定的だったと言われる出来事を紹介します。
ある時、新幹線にて次のレギュラー番組で共演予定の若手芸人と遭遇した上岡。2人は当然「これからよろしくお願いします」と挨拶をします。上岡も「よろしく」と返すのですが、そこから話題が続きません。
その時に彼はふと、過去を想起します。そういえば、自分が若手の頃も共通の話題がなくて困った大御所がいたな、と。そして自身がいつの間にか、その大御所と同じ立ち位置に来てしまったのだと痛感したのです。

「引退を考え直してくれ」と手紙を送った島田紳助


他にも滑舌が悪くなった、自身の外見的な衰えを感じたなど、様々な理由があるようです。ともあれ、1997年の新春に引退することを公表した上岡。「ボクの芸は20世紀で終わり。21世紀には新しい人生を歩みたい」と発言し、大きな話題を呼びました。

これを受けて即座に反応したのは、上岡を師と仰ぐ島田紳助。芸について、司会について多くを学んできたこの大御所に、「芸能界での道標を失ってしまう。引退を考え直してくれ」という旨の手紙を送ります。すると上岡からはこんな返信が。「ずいぶん前から君は僕の前を走っているんだよ」。紳助は涙が止まらなかったと言います。

かくして、公言通り、2000年4月に芸能界から去っていった上岡龍太郎ですが、未だに彼より綺麗に引退したタレントは現れません。女性タレントならば、結婚というリタイアの仕方もあるでしょう。
しかし、男でありながらこの鮮やかな去り方は異例中の異例。立つ鳥跡を濁さず。それを見事体現した上岡に、引き際の美学を後続の芸能人たちは学ぶべきなのかも知れません。とは言え、中々難しそうですが……。
(こじへい)

※イメージ画像はamazonより上岡龍太郎 話芸一代
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