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「僕のヤバイ妻」伊藤英明と木村佳乃のヤバさを検証

火曜の夜10時〜は「重版出来!」(TBS)と「僕のヤバイ妻」(フジテレビ/脚本:黒岩勉)の2本のドラマが放送されている。どちらも視聴率は高いとはいえず、1話から最新回までずっと10%以下だったところ、
「僕のヤバイ妻」伊藤英明と木村佳乃のヤバさを検証
『僕のヤバイ妻』ノベライズ 豊田美加 黒岩勉/学館文庫(6月7日発売)ドラマとは違うエンディングらしいです  

極めて誠実な仕事への向き合い方を描いた「重版出来!」が伸び悩む一方で、ゲス過ぎる欲にまみれた男女の姿を描いた「僕のヤバイ妻」の視聴率がここへ来て9.4%(5月31日の第7話)にまで上昇した(その日の「重版出来!」は7.4%)。
やっぱり時代は真面目で誠実よりもゲスなのか。そもそも、フジテレビの火曜10時、関西テレビ制作枠は、かつて「僕」シリーズという実直なドラマを草なぎ剛主演で放送し好評を博していた。にもかかわらず、「僕」のタイトルを使って、真逆な方向に振り切った決断が時代の移り変わりを感じさせるではないか。

ドラマの概要は、結婚6年目、傍から見たら豊かで幸福そうな夫婦(伊藤英明、木村佳乃)の妻がある日誘拐された。ところがそれは妻の狂言だった。第1話は、ヒット洋画映画「ゴーン・ガール」(2014年)ぱくり疑惑で注目されるという、このつかみ方がゲスイ。架空の毒薬を登場させてネット検索を煽るのも用意周到だった。
第2話は、妻の独白で狂言誘拐の顛末を一気に説明。自分を殺そうと共謀する夫と不倫相手(相武紗季)への反撃の意思が実にわかりやすかった。

3話になると、夫婦それぞれの行動を描き、「ヤバイ妻」というより「ヤバイ夫婦」になってきて、ここから面白さが加速度を上げてくる。「ゴーン・ガール」の闇というよりも、「ローズ家の戦争」(89年)とか「Mr.&Mrs.スミス」(05年)的な痛快さだ。もっとも、こういう欲望ドロドロ展開はジェットコースタードラマ「もう誰も愛さない」(91年)などに代表されるフジテレビの自家薬籠中のものでもある。

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