市内南部モンスリ公園内も狩場の1つだ。公園内でポケモン探しをしていた男性ユーザーは「一昨日から25km歩いた。ポケモンは幼い頃から遊んでいた。以前は家の中で遊ぶだけだったが、今では外に出て、仲間と話しながら一緒にポケモンを探すことができる」と現地メディアの問いかけに対し答えた。みんなポケモンが大好きだ。
盛り上がるポケモンにフランス当局が注意喚起
加熱するポケモン熱により、フランスでも私有地への無断侵入、交通事故など弊害が生じている。仏憲兵隊は「運転中はポケモンGOをしないこと」「歩きながらも十分に気をつけること」とツイッターで発信し、パリ消防旅団も「(ポケモンの)捕獲で人生を危険にさらさないように」と呼びかけた。また仏国家警察によると、運転中における携帯電話の使用には135ユーロ(約1万6000円)の罰金が科されるという。

加えて、日本と比べスリ被害が多いパリでは、最新のiPhoneなど、高価なスマホを周囲に見えるよう持ち歩くことは、盗難のリスクを高める。ポケモン探しのため夜中に人気のない場所へ行くことで、犯罪に巻き込まれることもある。日本以上に注意は必要だ。
しかし、これら問題はあるものの、若者を中心にポケモンはがっちりとフランス人の心を捉えている。しばらくこの熱気は続きそうだ。
(加藤亨延)