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「聲の形」山田尚子監督に聞く。気をつかったり同情したり、何なら可哀想だと思ったりするのは大間違いだ

山田 とにかく、人の真心の部分をフィーチャーして、そこに集中して描いていこうと思いました。それができていて、作品のコアな部分としてちゃんと機能すれば、1本の映画にできるんじゃないかなって、ふわっと考えていましたね。まだ、7巻分の原作を1本にまとめるのが大変かどうかすら分かってない状態でしたが、脚本は経験豊富な吉田玲子さんですし、きっと何か突破口を見つけてくださるだろうと思っていました。全体の大まかなプロットは、吉田さんたちと話しながら最初に作ったものからほとんど変わっていません。ただ、そこから先の作業は本当に大変で、死ぬかと思いました(笑)。
──小学生の時の将也はいじめっ子ですし、描き方によっては、観る人に嫌われる主人公になる危険もあったと思います。描き方には、気をつかったのでは?
山田 『聲の形』という作品について語られる時、聴覚障害を持った子へのいじめなどのシリアスな部分を取り上げられる事が多い印象もありました。でも、私はあまりそういう作品だとは思わなかったというか、そこはこの作品の本質では無いと思ったんです。だから、将也が硝子をいじめるというか、興味を持っていろいろとやっちゃうところも、ちゃんと将也の行動の理由が分かるように描きたいと思いました。他にも衝撃的なシーンはあるのですが、そういうところも面白がって描くことはしたくなかったです。(目立ってしまう)悪い面ではなく、キャラクターたちの根っこの部分をきちんと、すくっていきたいなと思いました。...続きを読む

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