今年、解散を発表したものの、それまで国民的アイドルとして絶大な人気を誇ったSMAP。しかし、かつては「タレント人気ベスト10」にランクインできない時期もあった。

今回はSMAPブレイク前夜の1996年4月に発表されたランキング(ビデオ・リサーチ社「テレビタレントイメージ」調査)を振り返っていこう。

男性タレント人気ベスト10(カッコ内は前回順位)


1位 イチロー(2)
2位 所ジョージ(1)
3位 野茂英雄(3)
4位 明石家さんま(5)
5位 ビートたけし(6)
6位 ダウンタウン(7)
7位 西田敏行(4)
8位 中村雅俊(23)
9位 小林稔二(10)
10位 田村正和(36)

前回の順位と入れ替わりはあるものの、トップ3に変動はなく、圏外からの巻き返し組も2名のみと大きな動きは見られない。日米でそれぞれ当時ブームを巻きおこしていたイチローと野茂英雄がトップ3にランクインした。
一方、圏外からトップ10入りを果たした人物を見ると、ドラマ「古畑任三郎」の田村正和、映画「夜逃げ屋本舗」の中村雅俊と、名優の再ブレイクが光った。

女性タレント人気ベスト10 (同上)


1位 山口智子(1)
2位 和久井映見(2)
3位 ドリカム(6)
4位 吉永小百合(9)
5位 飯島直子(30)
6位 市原悦子(17)
7位 西田ひかる(3)
8位 小泉今日子(4)
9位 樹木希林(28)
10位 田中美佐子(5)

こちらも男性陣同様、順位に大幅な変動はないが、圏外からトップ10入りを果たした人物から当時の背景が垣間見られる。
飯島直子は、缶コーヒー(ジョージア)のCMがハマリ役となり、癒し系女優としての路線を確立した頃。市原悦子は多くの2時間ドラマに出演、樹木希林は人気ドラマ「味いちもんめ」に出演したことを契機に、改めてその存在感を見せつけた形となった。


ブレイク前夜のSMAP


さて、肝心のSMAPはというと、まだ結成から5年に満たない時期のなか、中居、木村、香取の3人が11位以下でのランクイン。特に10代と20代の支持層を増やし、もうすぐでベスト10入りという位置であった。

結果的には、ちょうど同時期にスタートしたSMAP×SMAP(1996年4月15日放送開始)で一気にブレイク。国民的アイドルの名を欲しいままにするのであった。
(ぶざりあんがんこ)