サマソニ 13年ぶりにRADIOHEADが登場。サカナクション、イエモンらも/ライブレポート
RADIOHEAD
(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

■【SUMMER SONIC 2016】ライブレポート
2016.08.20(SAT)、21(SUN)at QVCマリンフィールド&幕張メッセ
(※画像13点)

国内最大級の都市型音楽フェス、SUMMERSONIC2016(以下サマソニ)が、8月20(土)、21日(日)に千葉県幕張新都心と、大阪府舞州サマーソニック大阪特設会場にて同時開催された。

17回目の開催となる今年は、東京・大阪両会場合わせて19万4千人が来場。
東京会場では大小8つのステージで、世界各国から集った計120組以上のアーティストが熱演を繰り広げた。

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水曜日のカンパネラ
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ゲスの極み乙女。
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星野 源
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1日目のQVCマリンスタジアム・MARINE STAGEには、トップバッターを任された水曜日のカンパネラのほか、ゲスの極み乙女。、星野源と、豊かな音楽性とキャラクターでシーンにおいて強い存在感を放つ面々が続々と登場し、近年の邦楽新世代の躍進を象徴するような展開となった。初日のヘッドライナーは、ファン待望のサマソニ初出演が実現した英国ダンスミュージック界の大御所Underworld。デザイナー集団Tomatoをルーツにもつ彼ららしいクールな映像をバックに背負いながら、最新作のトラックに加え、「Rez」、「Cowgirl」と人気曲を畳みかけた。そしてUnderwolrdといえば――の「Born Slippy.NUXX」が満を持して繰り出され、カール・ハイドのボーカルの昂りや観客の興奮とリンクするかのように、華々しく花火が打ち上がる。
まさにダンスアクトならではの、躍動的で祝祭感いっぱいのフィナーレとなった。

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UNDERWORLD
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和田アキ子、ライブでの成長著しい米津玄師、エレポップのドリーム・チームMETAFIVE(高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井)、そしてでんぱ組.incまで日本のシーンの多彩な魅力が伝わる面々がラインナップされた2日目は、台風の影響でときおり降雨に見舞われた初日とは打って変わり、天候も良好。幕張メッセ内の各ステージでは、THE 1975、JAMES BAY、MARK RONSONらが、欧米ヒットチャートの「今」をそれぞれの形で鳴らした。

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和田 アキ子
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米津玄師
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METAFIVE
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MARINE STAGEでスタジアムの満員状況が続いたのが、THE YELLOW MONKEY(以下イエモン)、サカナクション、そしてヘッドライナーのRADHIOHEADへと至る流れだ。

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JAMES BAY
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MARK RONSON
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まさかの由紀さおり降臨。「夜明けのスキャット」をご本家とデュエットという、鮮烈なオープニングで幕開けたイエモンのステージは、「BURN」、「SPARK」、「バラ色の日々」など代表曲を連発。
15年ぶりの復活の喜びをアーティストと観客が互いに分かち合うようなシンガロングがたびたび湧き起こった。

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THE YELLOW MONKEY
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ヘッドライナー前のスロットに立ったサカナクションは、「MUSIC」、「アルクアラウンド」、「ネイティブダンサー」、「新宝島」などエモーショナルでダンサブルな曲を、のびのびとスタジアムの空間いっぱいに響かせた。とりわけインパクトがあったのが、ファンにはおなじみの舞妓風ダンサーがはんなりと華を添える「夜の踊り子」から、和太鼓集団GOCOOとの共演による「SAKANATRIBE」へ至る展開だろう。広いステージにずらっと居並んだ和太鼓パフォーマーたちの力強い動きや、腹にドドンと響く和太鼓の音。そして山口一郎の煽り声、トランシーなエレクトロトラックが一体となり、豪快に観客を高揚させた。

サマソニ 13年ぶりにRADIOHEADが登場。サカナクション、イエモンらも/ライブレポート
サカナクション
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そして、いよいよヘッドライナーのRADIOHEADの登場である。
2003年のステージは、サマソニ史上の伝説として語り継がれている。13年ぶりのサマソニ出演でもあり、超満員の観客席には尋常ならざる期待感が溢れている。そんなムードの中、最新作からの「Burn the Witch」、「Daydreaming」などでは、緊張感溢れるバンドアンサンブルから、重層的でダイナミックな音像が広がる。圧巻。2時間近くに及ぶ単独公演級のフルセットで、バンドの新たな到達点を示した。現在のツアーで封印が解かれつつあるが、演奏される機会が少ないことでも知られていた名曲「Creep」が披露された際、スタジアムを覆い尽くした大声量のシンガロングも忘れがたい。
2017年はどんなラインナップになるだろう。来年の開催を楽しみに待ちたい!
(取材・文/森田美喜子)

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