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今夜「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」突然はじまる又吉直樹の大喜利

先週からスタートしたドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」(テレビ東京系、毎週金曜深夜0:52〜)。吉祥寺で店を営む重田不動産の個性的な双子、都子と富子が、部屋を探す人々に本当に住むべき街を紹介する、1話完結の物語だ。原作は『いつかティファニーで朝食を』のマキヒロチ。(原作マンガのレビューはこちら→「住みたい街No.1 吉祥寺に宣戦布告『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』」
今夜「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」突然はじまる又吉直樹の大喜利
原作・マキヒロチ/ヤンマガKCスペシャル

合言葉は「じゃあ、吉祥寺やめよっか?」


ドラマでは主人公の重田姉妹のうち、明るく社交的でハードロック好きの富子を森三中の大島美幸が、暗くて地味、黒魔術とヘビメタ好きの都子を安藤なつ(メイプル超合金)が演じる。第1回に登場するのは、同棲していた彼氏にふられたイラストレーター、さとみ(山田真歩)。東京に出てきてから吉祥寺にしか住んだことがなく、強い動機のないまま再び吉祥寺に住もうとする彼女。しかし条件を聞いた重田姉妹は声を揃えて「じゃあ、吉祥寺やめよっか?」といい、さとみを雑司が谷に連れて行く。

原作どおり、だからこそいいところも


マンガ原作のドラマ化がどんどん増え続けるなか、『孤独のグルメ』、『昼のセント酒』など、1話完結&実在の街や店が登場するスタイルはテレビ東京がもっとも得意とするところ。この『吉祥寺だけが〜』も同じスタイルをとっている。しかし、たとえば『孤独のグルメ』が原作の店を一切使わないのに対し、こちらは原作にかなり忠実。古書往来座で彼女たちが見つける本、『ジミー・ペイジ自伝』『黒魔術の本』『ヘンリー・ダーガーの画集』さえもが原作通りだ。赤丸ベーカリーでクリームパンを買うのも同じ。ただ、訪れる先の店主らはすべてご本人なので、ドキュメンタリー感がある。これは吉田鋼太郎の『東京センチメンタル』と同じスタイル。アクセサリーのアトリエ(これは原作になかった)で「なんでここにアトリエを?」という問いに対する答えはリアルなだけに、街の魅力に説得力が出る。

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