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ファン待望「機動警察パトレイバーREBOOT」配信開始「僕たちはロボットアニメの主人公じゃない」

日常と地続きの『パトレイバー』


『パトレイバー』の世界観で重要なのは、作中の日常と現実の日常が地続きのように感じられることだ。
物語の舞台はアニメとコミックが始まった88年から10年後の近未来(特車二課が創設されたのが98年)。レイバーは東京湾を埋め立てて用地開発を行う「バビロンプロジェクト」のために需要が増して発達したものであり、主人公たちが所属する特車二課も警視庁の一組織に過ぎない。どの設定も詳細に詰められており、非常にリアリティがある。
「この物語はフィクションである。…が、10年後においては定かではない」というアニメのエンドテロップが象徴的だが、『パトレイバー』の世界は現実と地続きの近未来なのだ。

劇中の日常と視聴者側の日常を地続きにするための方法の一つが、実在の地名と地理をふんだんに用いる手法だった。とりわけコミックス1巻はそのことを強烈に印象づけている。
また、実在の住宅や商店街の中で全高6mから8mほどのレイバーが戦う姿は、日常との地続き感を強く印象づける。

「僕たちはロボットアニメの主人公じゃない。法令遵守、街と人々を守る警察官なんです」

イングラムに乗っていた男性隊員はこう言う。『パトレイバーREBOOT』が『パトレイバー』の世界のど真ん中をヒットするために必要だったのは、メカニックの精密な描写や迫力のあるアクション、イキのいいキャラクター造形もさることながら、第二小隊の隊員たちが必死になって守る“街”と“人々”の姿だったのだと思う。逆に言えば、そこを押さえずに好き勝手に作っても『パトレイバー』らしさは生まれないだろう。

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