Facebookの友達申請に慣れすぎたナンパ男はNG


SNS申請が慣れすぎている男!


喫茶店で筆者の隣に座った外国人の男性。手元のプリントを筆者に差し出しました。日本語の勉強をしているようで、「この単語の書き方を教えてほしい」と言います。
海外のコメディドラマ愛好家の筆者。他にも空いている席があったにもかかわらず隣に座ってきた彼の姿が、ある海外ドラマのナンパキャラ「バーニー」とかぶり、自分はカモなのだと察しました。

しかし本当に単語を教えてほしい場合も視野に入れ、彼(以下バーニー)のプリントに目を通しました。それを皮切りにやはり諸々話しかけられたものの言葉の壁があり…間違いなく会話が成立したのは、バーニーが「オススメ」と言ったとき。
筆者のスマホをやんわり奪い、「オススメ」と言いながら画面の明るさをマックスにしたのです(頭が痛くなるから暗くしていたのに)。その奪い方にもいくつかシナリオがあり、筆者はタイプG「画面が暗い人」あたりに分類されたのでは?

バーニーがスマホを手にしたときに抱いた感想は、筆者の入れているアプリを見てバーニーが放った"Cookpad"の発音がだいぶ良い、ということ。
ナンパとわかっていると、話を聞く側も真剣ではありません。

Facebookの友達申請に慣れすぎたナンパ男はNG


そしてFacebookを見つけたバーニー("Facebook"とは言わなかった)。それからの指の動きは"LIKE A NINJA"! 筆者のページから自分のページを検索し、「友達になる」ボタンを押す速さが「ナンパ慣れています感」満載。初めて覚えた日本語は「友達になる」ですか?……不思議なことに素敵じゃないですか。

海外ドラマのような人間関係を築きたい野望があるため、外国人のお友達はほしかったけれど、「ナンパ慣れしてる」が先頭につく人だとまた別の話。「バーニー、慣れてる」の一言に尽きました。


「ただしイケメンに限」…らない!!!



Facebookの友達申請に慣れすぎたナンパ男はNG


ある映画俳優そっくりなほどにカッコいい顔立ちをしていたバーニー。しかしナンパ慣れした様子を目にしたら、そんなことはどうでもよくなります。
「ただしイケメンに限る」なんて言葉も流行りましたが、ナンパ慣れした様子を見せることは、イケメンですら余裕のNG! 当然ながらイケメンをイケメンでなくさせる自爆行為です。
「イケメンに照れないのです内面のガイコツを見るようにしていて」
筆者が以前作った短歌です。イケメンもみんな中はガイコツであると思えば、照れずに接することができます。バーニーのナンパにも流されないよ!
日本の伝統的文化である短歌の説明と共にそんな話をバーニーにしたら、彼が申請ボタンの押し過ぎで腱鞘炎になる確率を下げられたのかもしれません。

「素敵な出会い」は求めてる



Facebookの友達申請に慣れすぎたナンパ男はNG


とはいえ女性も、街での素敵な出会いには憧れるものです。「ナンパ」ではなく「素敵な出会い」です。
その線引きは難しすぎます。声をかけられた側のさじ加減ですからね。

Facebookの友達申請に慣れすぎたナンパ男はNG


筆者は以前、ナンパしてきた人が同じ名前だったということがあります。あのときはさすがに運命を感じ、思わず全く知らない彼に、東京のど真ん中で自分の名を名乗ってしまうというリアル「君の名は」体験をしましたが、それでも彼を「素敵な出会い」ではなく「ナンパ」の箱にしまいました。

しかし人によっては運命と感じたまま「素敵な出会い」にし、うまくいく場合もあるのかも。もちろんうまくいく場合というのは、声を掛けた側がナンパではなく素敵な出会いとして近づいてきている場合です。

女性を軽く見たナンパの気持ちで近づいて、うまくいくこともあるでしょう。しかしそれって本当の意味では、果たしてうまくいっていると言えるのでしょうか?

ロンリー「メリー」クリスマス!



Facebookの友達申請に慣れすぎたナンパ男はNG


クリスマスが近く、恋人恋人と焦る人が多いと言える今の時期。恋愛に限らず何事も、焦ってもいい結果は生みません。
恋人と過ごすからこそ楽しいことは確かにあると思いますが、ひとりだからこそ楽しいことだって、間違いなくあるのです。
ちなみに友人が言っていました。惹かれるのは、クラブでナンパしてくる人の「連れ」なのだと。
女性をカモにするナンパ男性こそ、女性のカモにされているカモ。
(武井怜)