そんななか、1月に立ち上がったwebマガジン「TABATIME(タバタイム)」が自虐的というかなんというか。
「TABATIME」、なんと“山手線で一番無名な田端による田端のためのwebマガジン”と謳っているのです。
「山手線らしくない」「ださい」「地味」「何もない」……ひどい言われようの田端
っていうか、何もそんなに卑下しないでも……。そこら辺、このwebマガジンを手がけている「やってみたいことやってみる協会」代表・櫻井寛己氏に伺ってみました。櫻井氏、生まれてからずっと引っ越すことなく田端に住んでいるそう。それどころか曽祖父の代から住み続けており「田端に住み始めて4代目」をプロフィールに記してしています。
「今まで、田端のことはみんなから色々言われてきました。
だから、何もそんなに卑下しなくても……。
ただ、一方で「住むにはいい街だよね」と言われることもあるそうです。
「何もないと言われている田端なんですが、実はいいお店がいっぱいあったり色んな人が住んでいます。
自分が大好きな街だからこそ自分が田端にできることは何だろう……と考え、このwebマガジンを立ち上げたそうです。
下町と都会の特色、どちらも併せもつ街
そんな「TABATIME」、今後どのような情報を発信してくのでしょう?
「おいしいお店や場所、田端にしかない情報、文化などを発信していきたいと思います。また住むにはいい街なので、生活に必要な情報(病院、学校、イベント情報など。もちろん飲食店を含めて)も発信したいと考えています」(櫻井氏)
現在、配信されているものの中で記者が目に付いたのは、以下です。
●田端駅に金魚の鑑賞池!?都会のこんなところに癒しのスポットを見つけた
●田端の老舗おもちゃ屋さん「ぐぅふぃ〜」に行ってきた
●「田端のパワースポット!東覚寺で赤紙を貼って悪いとこを直そう」
●「【田端周辺の銭湯まとめ】地元民が通う7店舗紹介」
「何もない」どころか、探せばちゃんと田端にもおもしろスポットがあるじゃないですか!
「田端の一番の特色は、“人の良さ”だと思います。僕はずっと住んでいるからこそ、地域と人との繋がりをより強く感じます。神輿などがあって下町っぽさもあり、山手線が通っていてマンションも多くあり、人もある程度いるという都会らしさもあります。田端は下町と都会の特色どちらも併せもつ街だと思います」(櫻井氏)
裏を返せば“山手線で一番のびしろのある街”
ちなみに、「TABATIME」のターゲット層は“田端に今現在住んでいる人”と“田端をよく知らない人”の両者とのこと。
「“田端に住んでいる人”にはもっとコアな情報と便利な情報を、“田端に住んでいない人”には田端のことを少しでも知ってもらい、田端の良さを発信していければと考えています。そして、田端に新しく住むきっかけにもなってほしいと思っています」(櫻井氏)
田端に新しく住むきっかけ、なるほどです。
「正直、山手線で一番無名で、一番地味な場所という自覚があります。しかし、裏を返すと“山手線で一番のびしろのある街”とも言えます。もっと田端に人が集まって、地域活性できればいいなと考えています」(櫻井氏)
櫻井氏は「TABATIME」を“街の回覧板”のようなサイトにしたいと考えているそう。そして、田端をみんなの“山手線で一番好きな街”にしたいと願っているようです!
(寺西ジャジューカ)