RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
THE YELLOW MONKEY (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

■【COUNTDOWN JAPAN 16/17】ライブレポート
2016.12.31(SAT)at 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
(※画像16点)
(C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

2017年も素晴らしい多くの音楽と出会えることを願いながら

今回で14回目となる年末恒例となった国内最大の年越しロックフェスティバル【COUNTDOWN JAPAN 16/17】が、千葉県 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホールにて、12月28、29、30、31日の4日間開催された。最終日となる31日は、年越しの瞬間を経て、1日早朝までライブが行われるだけに、4日間の中でもっとも盛り上がる。
来場者数も47,000人、60組ものアーティストが出演し、音楽とそれを楽しむ人々の笑顔が溢れる中で2017年を迎えた。

この日、約3万人が収容できる最大ステージ・EARTH STAGEには、グループ魂、the HIATUS、きゃりーぱみゅぱみゅ、NICO Touches the Walls、エレファントカシマシ、UVERworld、RADWIMPS、THE YELLOW MONKEYというそうそうたるメンツが出演。特に、年越しの瞬間を務めたRADWIMPS、大トリとなったTHE YELLOW MONKEYはNHK『紅白歌合戦』の出演後、渋谷から幕張まで移動してきてステージに立った。

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グループ魂(C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
グループ魂 (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
the HIATUS (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
the HIATUS (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
きゃりーぱみゅぱみゅ (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
きゃりーぱみゅぱみゅ (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

相変わらずの笑い満載のステージを繰り広げたグループ魂に、外の寒さとは真逆の熱い演奏でオーディエンスを沸かせたthe HIATUS、ポップな音とともにキラキラとした空間を作り出したきゃりーぱみゅぱみゅと、前半から大いに湧いたEARTH STAGE。そんな中、2年ぶりのリベンジともなるNICO Touches the Wallsが帰ってきた。前回は古村(G.)の怪我によってやむなく出演を取りやめたという経緯もあり、光村(Vo.)は「ただいま、幕張!」と呼びかけ、その嬉しい気持ちを曲に込めると言い、2016年にリリースした「ストラト」、「マシ・マシ」という最新曲から、盛り上がり必至の「THE BUNGY」「ニワカ雨ニモ負ケズ」「天地ガエシ」などを畳み掛ける。とにかく、メンバーが笑顔で楽しそうに演奏していて、この場を喜んでいるのが伝わってくる。そして、個人的にNICOの曲の中で、大きなステージがとても似合う曲だと思っている「Diver」も原曲とは違うアレンジを加えて披露し、そんなステージのラストはオーディエンスもイントロから手拍子を送った「手をたたけ」で締め、リベンジをきっちり果たした内容となった。「帰ってこられて本当に嬉しい。またここでみんなに会いたい」と光村も言っていただけに、次回もぜひEARTH STAGEで彼らに会いたい。

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NICO Touches the Walls (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
NICO Touches the Walls (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

続いて、5番手には本フェスの常連ともいえるエレファントカシマシ、6番手には本フェス初出演のUVERworldが登場。キャリアも音楽性も違う2組だが、共通して“熱い”ものを感じるステージだった。
「始めます」と宮本(Vo.)が断りを入れて、「ズレてる方がいい」からスタートしたエレカシのステージは、「よくわからないけど、どーんと行こうぜ」(宮本)などと短く感情をそのまま口にしたようなMCが、歌に込められた思いをより伝えてくれた。逆に、「たった45分、7曲でお前たちの全部をひっくり返してやる」というTAKUYA∞(Vo.)の宣言から始まったウーバーは、とにかく思っていることを熱く言葉にし、その言葉のままの歌が胸に深く響いた。

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エレファントカシマシ (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

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エレファントカシマシ (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
UVERworld (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
UVERworld (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

そんな中、ついに2016年も残り1時間を切ると、紅白出演時とおなじ白の衣装を着たRADWIMPSがステージに上がった。間違いなくこの4日間で一番多くのオーディエンスがこの場に集まっている。「夢灯籠」でライブをスタートさせると、最新アルバム『人間開花』から「光」、野田(Vo.)弾くピアノの調べも美しい「棒人間」、「AADAAKOODAA」などと、最新のモードを見せる。「今年3本しかライブをやってなくて」(野田)と言っていたように、2016年は大ヒット映画『君の名は。』の主題歌「前前前世」などで、音楽界を超えてお茶の間にその名を広げた彼らだが、ライブは少なかった。それだけに、この瞬間を待ち望んでいたファンも多かっただろう。その思いに応えるようにライブ100本分の思いを込めると言うと、いつもにも増して熱い演奏が続く。「おしゃかしゃま」では、野田の煽りから桑原(G.)と武田(Ba.)のかけ合いに、現在、療養中の山口(Dr.)に変わってサポートを務めるツインドラムでのかけ合い、さらに、ギター&ドラム対ベース&ドラムのかけ合いなどのセッションで会場を沸かせる。そして、そのアウトロと共にビジョンに数字が表示され、オーディエンスの声とともにカウントダウン! 何度か本フェスでカウントダウンの瞬間を目にしてきたが、ここまで演奏とマッチした形は初めて。「あけましておめでとう!」(野田)と新年を祝うと、2017年を「会心の一年に」と「会心の一撃」を演奏。
粋な展開にワクワクしっぱなしだった。その後のMCで野田は「紅白やってるときも上の空だった(笑)」と、このカウントダウンに緊張していたようだったが、結果は大成功に終わり、年明けにはもちろん「前前前世」も披露。約3万人とともに最高な2017年の幕開けを飾った。

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
RADWIMPS (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
RADWIMPS (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

そして、大トリとなったTHE YELLOW MONKEYへ。一年前のおなじ頃にはまさかイエモンが復活すると思っていなかったので、このステージに立つ彼らを観れただけで感動してしまう。2016年の彼らの復活劇は素晴らしいものだったが、新たに始まった年にもここにイエモンがいることが素直に嬉しい。こちらも紅白を終えての登場となったが、「あけましておめでとう」という吉井の挨拶と共に、「パンチドランカー」でスタート。次いで「SPARK」とアッパーな曲を畳み掛ける。「新年最初のライブです。楽しんで行って」と吉井が話す。だが、この時点で、吉井の声が本調子でないことに観客も気付いていただろう。そして、3曲目「太陽が燃えている」を歌い終えたところで、「ごめん。
声が出なくなっちゃった」と吉井がステージ袖にはける。他のメンバーたちも最初は「こういうこともあるよね」などと観客に声をかけていたが、スタッフに促されステージをあとに。すると、15分後に再開されることがアナウンスされる。心配そうにステージを見つめる観客を前に、アナウンス通りにライブは再開。「一緒に歌って欲しい」(吉井)のお願いに応えるように「バラ色の日々」「LOVE LOVE SHOW」を一緒に歌う観客たち。ラストは渾身の力を振り絞りながらの「悲しきASIAN BOY」。少しばかり時間は短くなってしまったものの、印象に残るステージとなった。

RADWIMPS、UVERworld、イエモンらCDJ16/17 最終日/ライブレポート
THE YELLOW MONKEY (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

次回は15回目を迎える【COUNTDOWN JAPAN】。年々さまざまな部分でグレードアップしているだけに、また年末のこのお祭りに参加できることを楽しみに、そして、2017年も素晴らしい多くの音楽と出会えることを願いながら、この一年を過ごしたいと思う。
(取材・文/瀧本幸恵)

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