review

視聴率復活「カルテット」夫婦は愚かなほうがいい。今夜“最終幕”8話

幹生「真紀ちゃんのこと、ずっと考えてた。忘れたことない」
真紀「そっか、どんな風に?」
幹生「2年間夫婦だったし」
真紀「うん」
幹生「ここで一緒に暮らして、楽しかった」
真紀「うん」
幹生「いい思い出いっぱいある」
真紀「うん」
幹生「本当に大事に思ってた。いつも。今も。大事に思ってる」
真紀「うん」
幹生「だから、幸せに」
真紀「うん」
幹生「幸せになってほしいって思ってる」


本当にせつない別れのシーンだ。「『幸せになってください』だって。それって最大級の別れの言葉ですよね」とは、坂元裕二の過去作『最高の離婚』8話で結夏(尾野真千子)が言うセリフ。食事をした後、2人は結婚指輪を外し、離婚届を出す。そして警察署の前で、真紀は自首する夫を見送る。これで、巻夫婦の物語は終焉を迎える。

すさまじい余談だが、巻夫婦が離婚届を出した文京区役所の時間外受付は、筆者が婚姻届を出した場所(夫婦で見ていてひっくり返った)。その後、真紀さんが着信に気づく場所は我が家の真ん前だった。

夫婦は愚かなほうが長続きする


真紀は幹生と食事をしながら、別荘の仲間たちのことをこう振り返る。

真紀「みんな面白い。みんなの面白いところを、みんなで面白がって。欠点でつながってるの。ダメだねー、ダメだねーって言い合ってて」

幹生は「いいね」と話を合わせているが、心から同意しているようには見えない。ついさっきまで、誰よりもダメだった男なのに。

思えば、真紀と幹生は欠点でつながっていなかった。お互いのダメさをさらけ出し合い、面白がっていなかった。真紀は良い妻であろうとし、幹生は苦悩を隠し通した。ばかみたいにストレートな愛を語り合うこともなかったように見える。2人が夫婦らしく見えたのは、有朱の死体(死んでなかったけど)を隠そうとして別荘の中を右往左往するところだ。あのとき、2人は愚かだった。

あわせて読みたい

  • 「カルテット」松とクドカン結婚記念日

    「カルテット」松とクドカン結婚記念日

  • カルテット 高橋一生の手の名演に泣く

    カルテット 高橋一生の手の名演に泣く

  • 「カルテット」視聴率は下がるが面白い

    「カルテット」視聴率は下がるが面白い

  • 今夜「カルテット」視聴率微減の理由

    今夜「カルテット」視聴率微減の理由

  • 気になるキーワード

    レビューの記事をもっと見る 2017年3月7日のレビュー記事
    「視聴率復活「カルテット」夫婦は愚かなほうがいい。今夜“最終幕”8話」の みんなの反応 1
    • 匿名さん 通報

      吉野弘さん祝婚歌の引用にしみじみ…

      2
    この記事にコメントする

    \ みんなに教えてあげよう! /

    次に読みたい関連記事「西島秀俊」のニュース

    次に読みたい関連記事「西島秀俊」のニュースをもっと見る

    新着トピックス

    レビューニュースアクセスランキング

    レビューランキングをもっと見る

    コメントランキング

    コメントランキングをもっと見る

    カルテット

    カルテット

    ドラマ「カルテット」のレビュー記事一覧

    トレンドの人気のキーワード一覧

    新着キーワード一覧

    エキサイトレビューとは?

    エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

    その他のオリジナルニュース