review

視聴率復活「カルテット」夫婦は愚かなほうがいい。今夜“最終幕”8話

「二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派過ぎないほうがいい 立派過ぎることは 長持ちしないことだと 気づいているほうがいい 完璧をめざさないほうがいい」

これは吉野弘の「祝婚歌」という詩の有名な一節である。夫婦はお互いの愚かさを面白がるぐらいのほうが長続きするらしい。『カルテット』の佐野亜裕美プロデューサーはインタビューで「もともとウディ・アレンの『マッチポイント』をやろうとしていたら、いつの間にかコーエン兄弟の『ファーゴ』になっていった、という感じです」と語っていたが、『ファーゴ』はまさに雪に包まれた街で愚かな人間たちが右往左往する悲喜劇だった。
視聴率復活「カルテット」夫婦は愚かなほうがいい。今夜“最終幕”8話
イラスト/小西りえこ

人生はわからないから面白い


第7話では「巻き戻り」がクローズアップされていた。オープンニングとエンディングが入れ替わっていたり、有朱(吉岡里帆)が何度もバックで車を走らせたり、諭高(高橋一生)が「巻き……戻ってる感がありますね」と繰り返したり。そのあたりはすでにツイッターなどでたくさん指摘されている。

『カルテット』というドラマには時間軸にずれがあるのではないかとファンが盛り上がり、佐野プロデューサーが公式に否定したが、時間軸に関する話題の盛り上がりにはこの「巻き戻り」が一役買っていた。

『カルテット』というドラマには解釈の面白さ、深読みの楽しさが用意されている。繰り返して見れば見るほど面白い。だが、細部に気をとられすぎると大切なことを見落としてしまいそうになる気がする。(これは以前も指摘したが)『カルテット』は普遍的なことを描こうとしていると思う。

あわせて読みたい

  • 「カルテット」松とクドカン結婚記念日

    「カルテット」松とクドカン結婚記念日

  • カルテット 高橋一生の手の名演に泣く

    カルテット 高橋一生の手の名演に泣く

  • 「カルテット」視聴率は下がるが面白い

    「カルテット」視聴率は下がるが面白い

  • 今夜「カルテット」視聴率微減の理由

    今夜「カルテット」視聴率微減の理由

  • 気になるキーワード

    レビューの記事をもっと見る 2017年3月7日のレビュー記事
    「視聴率復活「カルテット」夫婦は愚かなほうがいい。今夜“最終幕”8話」の みんなの反応 1
    • 匿名さん 通報

      吉野弘さん祝婚歌の引用にしみじみ…

      2
    この記事にコメントする

    \ みんなに教えてあげよう! /

    次に読みたい関連記事「西島秀俊」のニュース

    次に読みたい関連記事「西島秀俊」のニュースをもっと見る

    新着トピックス

    レビューニュースアクセスランキング

    レビューランキングをもっと見る

    コメントランキング

    コメントランキングをもっと見る

    カルテット

    カルテット

    ドラマ「カルテット」のレビュー記事一覧

    トレンドの人気のキーワード一覧

    新着キーワード一覧

    エキサイトレビューとは?

    エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

    その他のオリジナルニュース