
開演時間の17時を迎え照明が落とされると、「ヤイコー! おかえりー!」の歓声の中、照れるように登壇した。大きく息を吸い込み、<元気で暮らしていますか>と歌い出した「モノクロレター」で公演はスタート。彼女の艶やかな歌声と、乾いたアコースティックギターが会場の空気を優しく包み込む。
「ヤイダヒトリ大阪、始まります」と静かにとつぶやくと、「見えない光」「Ring my bell」を立て続けに披露。さらに「よれたハートにアイロンを」「Over The Distance」と、バラードソングを歌い上げた。
中盤では、「私の大好きなあのバンドの楽曲をカバーしたいと思います。初めてやからドキドキするー」とTHE YELLOW MONKEYの「JAM」をエモーショナルに、かつヤイコ風にカバー。そして、「It's Time」「東京タワーと蟻」「MOON」「世界と私の間」「未完成のメロディ」と新旧の楽曲を間髪入れずに続けて披露。歌声は然ることながら、空間系エフェクターやディストーションサウンドなど、アコースティックギターとは思えぬ様々な音色を奏で、もはや“弾き語り”の領域を超えた表現力で観客を圧倒した。...続きを読む