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今夜放送、ビートたけし主演「破獄」を32年前のドラマと原作で予習

今夜9時からテレビ東京開局記念日・ドラマ特別企画「破獄」が放送される。本作で主演を務めるビートたけしはこれまで、大久保清や三億円事件犯人など昭和の事件当事者をドラマで数多く演じてきた(くわしくは拙著『ビートたけしと北野武』をご参照ください)。「破獄」もまた、戦前から戦後にかけて脱獄を繰り返した実在の男の話にもとづく吉村昭の同名小説が原作だ。ただし、今回のドラマでたけしが演じるのは脱獄囚ではなく(同役は山田孝之が演じる)、それと対立する看守の役である。

なお、今回のドラマの脚本は、これまでたけし主演で『昭和四十六年、大久保清の犯罪』や『イエスの方舟――イエスと呼ばれた男と19人の女たち』など、多くの実録ドラマを手がけてきた池端俊策である。いずれの作品も問題作にして傑作だけに、「破獄」にもおおいに期待が高まる。

とはいえ、吉村昭の『破獄』がドラマ化されるのはこれが初めてではない。いまから32年前、1985年にもNHKでやはり単発ドラマとして放送されている。このときの主人公は脱獄囚で、いまは亡き緒形拳が演じた。
今夜放送、ビートたけし主演「破獄」を32年前のドラマと原作で予習
1985年にNHKで放送された緒形拳主演「破獄」。DVDもリリースされたが、現在は入手困難の模様。ただし、お近くのNHKの番組公開ライブラリーでも視聴が可能

NHK版「破獄」は現在、NHKアーカイブスに所蔵され、埼玉県川口市の同施設のほか、全国のNHKの各放送局に置かれた番組公開ライブラリーで視聴可能だ。この記事では、今回あらためてドラマ化されるにあたり、このNHK版について原作との違いなどから振り返ってみたい。

人間性を奪う獄中生活に抗って


NHK版で何より印象に残るのは、監獄における囚人の過酷な扱いだ。冒頭からして、青森刑務所に収監された佐久間が、裸になって刑務官から体を隅から隅まで調べられる場面で始まる。このとき、津川雅彦演じる看守・鈴江圭三郎に、肛門に指を入れられた佐久間は、放屁して抵抗を示す。

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