「カルピス」のコマーシャルといえば、甘酸っぱい青春ストーリーと、清純な少女を起用することが多い、爽やかイメージでおなじみ。
そのCMに起用される女性タレントは、CM出演後には多くが人気女優として第一線で活躍するようになるため、カルピスCMはブレイクタレントへの登竜門のような場になっている。


ベテラン女優から人気モデルまで


過去のカルピスCM出演者の中でも印象的なのは、現在でもイメージガールとして長年出演し続けている長澤まさみや、事務所移籍などで騒動になる以前の能年玲奈などが挙げられる。
それでは、1990年前半から始まっているカルピスウォーターの歴代CMガールには、どんなメンバーがいるのだろうか?

初代のカルピスガールは、いまや朝ドラもコントもこなすベテラン女優となった西田尚美だ。当時は女性ファッション誌のモデルとして活躍していた西田尚美だったが、カルピスCM出演の1993年頃から女優にシフトしている。

2代目は「ゴクミ」で親しまれた後藤久美子。もちろんレーサー J・アレジとの結婚前の話だ。3代目は、健康的で元気少女のイメージだった女優・奥山佳恵。

そして、1995年からの4代目を内田有紀が務めた。
当時のもともとの人気もさることながら、数年間カルピスガールだったので、記憶に残っている人も多いのではないだろうか。まだ若い時代のボーイッシュで素朴な内田のイメージの評判もよかったのかもしれない。

5代目ガールにはモデルで女優の酒井彩名。6代目ガールにはホリプロスカウトキャラバンのグランプリにもなった平山あや。7代目ガールには当時モデルと女優をしていた土屋アンナがショートカットの快活なイメージで出演していた。

その後8代目に韓国人シンガーのBoA(ボア)がつとめ、2005年から9代目として、ついに長澤まさみが登場する。


長澤まさみは「カルピス」不動のイメージ?


現在では「カルピス」といえば長澤まさみ、というイメージになるほど定着しているが、それもそのはずで、長澤は「カルピスウォーター」に限らず、「カルピス」から展開されるその他の商品「カルピス」「プレミアムカルピス」などのCMにも多数出演している。

またこのあとの10代目としては、川島海荷が出演するのだが、ここでも長澤と川島のW出演のCMが放送されたのは、長澤の存在感がカルピスのCMで欠かせない一翼を担っている証かもしれない。

その後の出演も、能年玲奈や、黒島結奈、永野芽郁といずれも若手女優を起用しているが、それぞれその後映画やドラマなどで話題になり活躍している。

これと同じく人気女優への登竜門となる、爽やかなイメージの商品CMとしては、大塚製薬の「ポカリスエット」もあるので、こちらの歴代CMガールも振り返ってみるとおもしろいかもしれない。
(空町餡子)

※イメージ画像はamazonよりSummertime Blue―長澤まさみ写真集