
不動産コンサル事業のフューチャーイノベーション(東京都港区)が、社員が成果を出しやすい環境を作るために働き方改革に取り組んでいるという。一般企業の勤務時間は8時間が基本だが、同社は「全スタッフ13時~18時の5時間勤務」を導入していると発表した。
5時間勤務を導入したのは、仕事のパフォーマンスをあげ、生産性を高めることが目的。朝の通勤ラッシュで疲れてしまう午前中や、眠くなりがちな昼食後は仕事を続けても成果が上がりにくいという。また、午前中にフリーな時間を設けることで、自己啓発や人脈作り、趣味など時間を有効に使ってほしいという思いがあるそうだ。ちなみに、10時間勤務と比べると、年間約1200時間の差が生まれ、時給に換算すると約2倍もの増加が見込まれるとしている。
「5時間勤務の働き方満足度」について、同社が全社員を対象にアンケートをとったところ、100%が満足しているという結果に。理由としては、「朝の満員電車に乗らなくてすむ」「家族や子供と過ごす時間が増えた」「朝活で運動し、心も身体もリフレッシュできる」などがあがり、社員それぞれが自分のための時間をうまく活用しているとのこと。その中でも女性社員Aさんは、午前中に時間があることで、心に余裕ができて「動かされている→主体的に働く」へと仕事への意識が変わったという。また女性社員Bさんは、子供を保育園に預けた後、出社までの時間を家事や不動産セミナーへの参加に費やしており、仕事と子育てを両立させているそうだ。