"怒りんぼ"な田中裕二
52歳にして父となった田中だが、すぐに怒り出す子供っぽい性格で知られる。ラジオ番組『火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)では「怒りんぼ田中裕二」としてコーナー化されるほどだ。
田中の性格は、相方の太田光によってエッセイでたびたびネタにされている。『TV Bros』(東京ニュース通信社)で1995年から連載が続く「天下御免の向こう見ず」で紹介されたエピソードを紹介したい。
太田の行動に激怒……コンビ解散を考えた田中
「田中岩」(1998年5月23日号)では、社会を騒がせていた「キレる子供達」にかけて、太田は田中を「キレる子供」と記す。
ある番組で、岩(発泡スチロール製)が落ちてくるコントを行った。本番前のリハーサルで、太田がいたずらで田中の後頭部に思い切り岩をぶつける。痛がる田中と、それを心配するスタッフ。
田中は怒り出し、「本番では絶対、アレやるな」と釘を差した。「スタッフの手前、そんなことを言うと、岩を投げる時に手加減されてしまい、つまらなくなってしまう」と注意する太田に、田中は「痛いのは嫌だ……痛いんだったらつまらない方がいい!」とブチ切れ楽屋から出ていってしまう。
この時、田中は廊下で「のほほん茶」を飲みながら、コンビ解散を考えていたという。
田中裕二、大学時代のエピソード
「入籍祝い」(2000年4月15日号)では、田中の前妻との結婚を祝い「今のような上下関係ではなく、親友同士だった頃」の大学時代のエピソードが語られている。
最初の授業を一緒に抜け出したエピソードに始まり、田中と太田はさまざまな場面から逃げ出していた。
そして数年後、年齢を重ねて物事から逃げなくなった太田に対し、田中は泣きながらこう訴える。「…何で俺達こういう関係になっちゃったんだろう…(中略)…何で光は成長したのに、俺は全く成長出来ないんだろう…」
幸せな家庭を持った田中には、良きパパになって欲しいものだ。
参考文献:『爆笑問題集』(東京ニュース通信社)
※イメージ画像はamazonより田中裕二の野球部オフィシャルブック