
当日、夜7時から始まったフジテレビでの中継は騒然とした雰囲気のなか始まった。ちょうど20位にランクインしたNMB48の須藤凛々花が、スピーチのなかで突然「結婚宣言」したためだ。このとき、発表会場(豊見城中央公民館)のステージ裏からネット生配信も行なわれていたが、MCの柏木由紀(AKB48・NGT48兼任。今回の選挙には立候補を辞退)らも事態が飲みこめず、戸惑うばかり。まあ当然だろう。
そもそも今回の総選挙は、投票前から予想外のできごとがあいついだ。まず、開票イベントとその前にコンサートの開催の予定されていた豊崎海浜公園・豊崎美らSUNビーチでは、6月に入ってウミガメの産卵が確認され、そのための対処がなされた。
だが、肝心のビーチでのイベント開催は、大雨・落雷の恐れがあるとの予報から、前日の16日になって中止が決定。結局、開票結果発表は無観客で実施という、異例の形での開催に。そこへ来ての須藤の結婚宣言、さらには第2位にランクインしたAKB48の渡辺麻友の卒業発表、そして指原莉乃(HKT48・STU48兼任)の3年連続4度目の第1位獲得と、さまざまな面で世間に注目され、ファンには強く記憶に残る総選挙となった。
ここではゴシップ的な話はひとまず措いて、ランクインしたメンバーのコメントや獲得票数などから、あらためて今回の選抜総選挙を振り返ってみたい。