
頭に銃弾を撃ち込まれて余命宣告を受けた男・律(長瀬智也)が、自分を捨てた母・麗子(大竹しのぶ)の愛を求めるも、麗子が溺愛するのは息子のサトル(坂口健太郎)だけ。一方、サトルに想いを寄せる凜華(吉岡里帆)だが、サトルは塔子(大西礼芳)に夢中で振り向いてもらえない。“愛する者に振り向いてもらえない”者同士の律と凜華が少しずつ距離を縮めていく……というのが大まかなストーリーだ。
で、悲しい話のはずなのに、なぜか泣けない。なぜなんだろう……と思いながら第4話を見ていたら、なんだか理由がわかったような気がした。第4話のサブタイトルは「刻々と死がせまってくる… ずっと俺のそばにいてくれ」。テーマは、これまであまり触れられてこなかった律の健康状態と余命だ。
長瀬智也たくましすぎるんじゃないか問題
「7月26日。日本に来てもうすぐ1ヶ月、今日も体調はバッチリだ。俺は命に限りがある大病だと言われてきたが、いまだどこも何ともねぇ。あれはたぶん医者の誤診だな……」
真夏の公園で、ワッシワッシとスクワットしながらスマホに語りかける律。パーンと自分で叩く胸板がめっちゃ逞しい。
「とはいえ、明日はどうなるかわかんねぇ……」と少し弱気になってみたものの、突然、「俺のモットーは一日一膳。一日一回はうまいメシを食うという意味だ。頑張るぞ、オー!」とよくわからない怪気炎を上げて、ぶっとい腕を誇示してみせる。怯えを打ち消してみたのだろうか。
KOREAモノにありがちな不自然な展開と過剰な演出がすべての興味をそぐ。共感できないものに感動はありません。
重厚な演技の出来る俳優が全部、歴史映画に集中しているから、チャラい俳優では泣けませんよ。
元がクサイ韓ドラだからでしょ?