1939年、ジャズ・ミュージシャンのティーブ釜萢の息子として生まれたかまやつは、父親や叔父でジャズ・トランぺッターの森山久（歌手の森山良子の父）からジャズを学びながらも、カントリー＆ウェスタンの歌手としてデビューした。1960年代にはビートルズとの出会いからロックに目覚め、やがてザ・スパイダースの一員として活躍。1970年代にはフォークに接近し、同い年のロックミュージシャン内田裕也から「フォークなのかロックなのか、どっちかはっきりしてくださいよ」と言われたこともあったという。ともあれ、その後もさまざまな音楽の影響を受けながら、多くのミュージシャンから慕われ、晩年にいたるまで積極的にコラボレーションを続けた。彼の交友関係は、日本のポップス・ロックの歴史そのものであったといっても過言ではない。
今回の番組で、高見沢俊彦は、堺とともに「我が良き友よ」を収録し終えて、《今回、堺さんと一緒に歌わせていただいたというのは本当に意味のあることで、歌っているときも、どこかでかまやつさんが見ているような、どこかからか出てくるような、そんな感じがしてなりませんでした》とコメントしている（「TBSホットニュース」2017年9月22日）。かまやつはいなくなったものの、残された者たちが本人のことを思いながら歌ったり演奏したりしたのならば、それもまた、コラボレーションといえるのではないか。どのような歌になったのか、ぜひ番組でたしかめたい。
（近藤正高）
今回の番組で、高見沢俊彦は、堺とともに「我が良き友よ」を収録し終えて、《今回、堺さんと一緒に歌わせていただいたというのは本当に意味のあることで、歌っているときも、どこかでかまやつさんが見ているような、どこかからか出てくるような、そんな感じがしてなりませんでした》とコメントしている（「TBSホットニュース」2017年9月22日）。かまやつはいなくなったものの、残された者たちが本人のことを思いながら歌ったり演奏したりしたのならば、それもまた、コラボレーションといえるのではないか。どのような歌になったのか、ぜひ番組でたしかめたい。
（近藤正高）
晩年の戦闘妖精雪風EDだけはどうにも好きになれない
謝）パワー・オブ・パワー 正）タワー・オブ・パワー