柏木事務長は、笑っていた流れのままに小動物の鳴き声のような「ぐゥッ? ……ぐふぅ」と奇妙なリアクションをする。

風間杜夫演じる事務長は、さまざまな難題を乗り越えていく鳴海校長のそばにいてクスリと笑わせる役どころを好演。

このシーンでも、鳴海と聡子がつきあっていることに気づいたことを、こう語る。
「ふたりを見たときピンときました。(ふたりのマネをして)「おつかれさま、オープンキャンパスすごくよかったよ」「おう、ありがとよ」 さりげないやりとりに艶があった。ぐふふふ」
落語好きのキャラを活かして、落語ふうな語りをするオヤジっぷりを発揮。
「ん? いま私のアンテナがビビビと。ジェラシックパーク!」と、ジェラシーをジェラシックパークと言う強引な駄洒落まで飛び出す。
いるいるこういうオヤジって感じが、ハードな物語に柔らかさを与える。

【加賀谷専務:高嶋政伸】
高嶋政伸の怪演は、今回も凄かった。
加賀谷専務は、社長に「鳴海を長崎支店へまわしたい」と提案するが、
「もう少し彼にまかせておこう」と社長は取り合わない。

社長との会話シーンでは、顔をピクリとも動かさず冷徹な姿勢。
その後、ぶっといステーキにムハムハかぶりつく姿で、ハラワタ煮えくり返る男を表現する。

車の後部座席で秘書と会話するシーンも、嫌な専務を見事に演じる。
「君は秘密を守る優秀な秘書だから」
と言って、万年筆を彼女の横に落とす。
拾った万年筆を差し出す秘書の手をねっとりと撫でながら、