対等になったミルドレッドとディクソンがどのような行動に出るのかは、是非本編を見て確かめてほしいのだが、ここでの行動だけはどうしようもなく「ミズーリの田舎ならでは」という手触りがあった。『スリー・ビルボード』はこの世のどこにでも接続されうる物語でありながら、どうしようもなく"アメリカ中西部の田舎"に囚われた物語でもある。彼らはどうするべきなのか、我々はどうするべきなのか。この映画は、安易に結論めいたものを出すことを拒否している。
【作品データ】
「スリー・ビルボード」公式サイト
監督 マーティン・マクドナー
出演 フランシス・マクドーマンド ウディ・ハレルソン サム・ロックウェル ジョン・ホークス アビー・コーニッシュ ほか
2月1日より公開中
STORY
ミズーリ州の片田舎に、7ヶ月前の強姦殺人事件に関して警察を非難する3枚の看板が立った。看板を作ったのは事件で娘を失ったミルドレッド・ヘイズ。町の警察署長であるウィロビーは彼女を説得するが失敗、3枚の看板は田舎町に波乱を呼び込んでいく
(しげる)
一般受けはしなさそうだが、面白そうだ❗
この映画に関しては警察が何もしないことに対する抗議という程度の認識しかないのだが、そんな安直なストーリーで終わるようなら、アカデミー候補には挙がらないだろう。どんなラストなのかは気になる作品。
3回もギョッとしたらサカナ君が特別出演しそう。